20代が転職に掛る期間はどのくらいなのでしょうか。
結論から言えば、9割の人が3ヶ月以内で転職活動を終えています。
しかし、あくまで平均値でしかないので、人によっては長く掛る場合もありますし、もしもの場合に備えておくのも大切です。
このページでは、20代の転職活動に掛る平均の期間と理由や職種別での転職期間の違いを紹介しています。
転職活動の参考にしていただければ幸いです。
20代の転職活動の期間の平均値は?
上図はエンジャパンの調査で分かったデータです。
この調査によると、20代以下の42.9%もの割合の人が、たったの1ヶ月半以内で転職を決めています。また9割の人が3ヶ月以内で転職活動を終えています。
逆に、長い期間が必要だったという人でも、半年以上掛る人は1.9%しかいません。
詳細な転職活動期間は解らない為、平均値を正確に出せませんが、42.9%の人が一ヶ月半以内なので、2ヶ月程度と考えて良いでしょう。
なぜ20代は転職活動が短いの?
20代の転職活動期間が短くなるのは、下記の理由です。
- 若手不足で20代の求人が多い
- 条件の良い求人が多い
- 企業の選定に時間を掛けていない
1つずつ解説していきます。
若手不足で20代の求人が多い
20代の転職活動期間が短くなる理由の一番大きな要因が「求人が多い」ことにあると言えます。
企業は深刻な若手不足の状況が続いています。新卒だけでは必要な人材確保がしきれず、中途採用市場で人員を確保する企業は多いのです。
それでも、企業の年齢構成上、20代が著しく不足している企業は多く、求人は常に豊富にある状態が続いています。
その為、20代が転職したいと思った場合、超がつく売り手市場が続いているため、すぐにでも転職先が見つかるという状況だと言えます。
ただし、簡単に転職先が見つかるからと、安易に転職先を決めてしまえば、新しい会社でも満足できず、転職を繰り返すことにもなりかねませんので、慎重に企業を見定めていくことが大切です。
条件の良い求人が多い
転職する際は年収や労働環境など、一定の条件があると思いますが、20代は元から給与が安いので、転職で年収アップしやすいと言われています。
また、労働環境が悪い会社で働いていた人は、残業が少な目の会社という条件だけで転職を決めることも多いです。
20代の若手は独身の人も多く、家庭の状況を踏まえて細かい条件設定をしなくても、勢いで転職できてしまうというのも、20代の転職活動期間が短い理由の1つになるかと思います。
企業の選定に時間を掛けていない
年齢が高くなればなるほど、家庭のことも考えれば現在年収を下げることはしたくないと考えるのが一般的です。しかし、求人は若手のころより少なくなりますので、企業の選定に時間が掛かってしまいます。
反対に20代であれば、一見条件の良さそうな企業の求人は多く存在しますし、企業の選定にも時間が掛らないことが多いです。
また、現状に不満が多く、後ろ向きな転職をしがちなのも20代の特徴でしょう。とにかく今の会社は辞めたいという求職者も多く、キャリアアップの為にじっくり企業を選定するケースも20代は少ないと言えます。
転職の期間は職種によっても大きく違う
転職に必要な期間は、職種によっても大きく異なります。
基本的に、IT系職種のように求人が多ければ多いほど、早く決まる可能性が高くなりますし、反対にコンサルタントなど専門職で求人が少ない職種の場合は、時間が掛かる場合が多いです。
また、未経験でも挑戦しやすい事務職や営業職への転職期間も短めになるというデータがあります。
上図は、20代に限ったデータではありませんが、参考にしながら、転職スケジュールを検討するようにしましょう。
在籍中に転職活動する人の割合
上図はリクナビネクストが調査したデータです。20代の転職者が在職中に転職活動をする人と退職してから転職活動をする人の割合が示されています。
約1/2の人が現在の仕事をしながら、転職活動を行っていますが、退職してから転職活動する人も少なくありません。
20代は転職活動期間が短くて済む傾向がありますが、だからといって退職してしまうことはおすすめできません。
理由は下記の2点です。
- 空白期間が長引くと転職に不利になる
- 焦った時の影響を受けやすくなる
転職では、空白期間はないほうが有利です。短ければ良いのでは?と思うかもしれませんが、退職してしまっている以上、辞めた理由を問われることになります。
在職中であれば、本当の転職理由がネガティブであっても「キャリアアップのため」などのポジティブな理由をつけやすいですが、退職してしまっていると「労働意欲が低いのでは?」「ネガティブな理由で辞めたのでは?」と思われがちなので、しっかり回答を準備する必要があります。
また、思ったより転職活動の期間が長引くと、経済面の負担も大きくなり、焦ってしまうということは良くあることです。
そんな場合は、転職活動を始める前に希望していたような転職を実現することより、なんとか転職先を見つけたいという気持が優先されてしまい、かなり妥協して転職してしまうケースも少なくありません。
退職後の転職活動は準備や面接などの時間に困らないという意味では、メリットもありますが、デメリットも大きいということを認識しておく必要があります。
仕事をしながらの転職活動は転職エージェントを活用しよう
かといって、仕事をしながらの転職活動は、思ったように時間が取れず、休日や空き時間で転職活動を進めて行く必要がありますから、自分で全てを行うには忙しくて無理という人も少なくないでしょう。
そういった人は転職エージェントを活用するようにしましょう。
転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーが付いて、希望に合った求人紹介から、面接スケジュールの調整、職務経歴書や面接対策などの選考対策、年収交渉などまで、企業との間に入ってサポートしてもらうことができます。
山ほどある求人の中から、応募する企業を決めるだけでもかなりの手間と時間がかかりますが、転職エージェントでは、紹介求人の中から選択するので負担がまるで違ってきます。
また、求人数も、求人サイトより多く、求人の質でも良質な案件の多くは転職エージェントが保有しています。
転職エージェントはたくさんありますが、担当になったキャリアアドバイザーとの相性次第という面も強いので、まずは大手の転職エージェントに登録し、良いと感じた転職エージェントを利用するようにしましょう。
まとめ
- 20代の転職期間の平均は2ヶ月程度
- 90%の人が3ヶ月以内で転職している
- 職種によっても転職期間は結構差が出る
比較的短い転職活動期間で済む20代ですので、退職してから転職活動する人も多いです。
しかし、万一長引くと、ブランクばかり増え、有利な条件での転職が難しくなるケースも考えられます。
よほど心身ともに疲弊している場合は、リフレッシュも必要ですが、我慢できる状況の場合は在職中に転職活動を行うことをおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、在職中でもスムーズに転職活動を行うことができます。
まずは、求人数の多さから誰もにおすすめできるdodaやリクルートエージェントを利用するようにしましょう。
もっと多くの転職エージェントを比較したいという場合は下記のページも参考にしてください。
