25歳は区切りの良い年齢ですし、入社3年未満の第二新卒としても、ギリギリの年齢になりますので、転職を検討する人も少なくないです。
今回は、その中でも異業種に転職をしたいという人向けに、転職事情を解説しました。
結論から言えば、25歳では異業種への転職は決して難しくありません。ただし、安易な転職はその後のキャリアに悪い影響を与える場合もありますので、しっかり情報収集して慎重に決断していくようにしましょう。
異業種転職の難易度は?
同じ転職でも大きく分けて4つのパターンがあります。
- 同業種・同職種への転職
- 異業種・同職種への転職
- 同業種・異職種への転職
- 異業種・異職種への転職
一般的に、転職の難易度はこの順番通りになります。
異業種への転職をしたい場合、2番目か4番目になりますね。
それぞれ、転職の難しさにどのような違いがあるか説明します。
異業種・同職種への転職
業界は違えども、職種としては同じというケースです。
例えば、同じ営業職でも、WEB系ソリューションの営業をしている人と、不動産営業をしている人とでは、全く違う商品を営業しますし、業界の慣習や知識、専門性に違いがあります。
そのため、同業で働いている人のほうが、より即戦力になりやすいと考える企業も多いです。とくに専門性が高い業界になればなるほど、その傾向が強くなるのは言うまでもありません。
しかし、同じ営業職として働いていたのですから、「顧客に商品の魅力を伝え契約に結び付けるという」同じ目的がありますので、異業種だったとしても、今までの経験値を活かしやすいです。
また、例えば事務職であれば、どの業界でも仕事内容がめちゃくちゃ変わるということもないでしょうし、経理や総務なども業界が変わったところで大きな問題になりません。
そのため、異業種の転職は同職種であれば、比較的難易度が低く、特別に専門性が高い業界でなければ、転職しづらいということはないと言えます。
異業種・異職種への転職
業界も違って、職種も違うという場合は、社会人経験があるだけで全くの未経験者ということになります。
職種が違っても管理者としての能力を買われたり、良い意味での化学反応を期待できる場合もありますが、25歳では管理者経験がある人は少ないでしょうから、同職種より転職が難しくなります。
ただ、販売職から営業職というように、共通項があり、長所を活かせるような場合は、未経験でも評価されることはあります。
25歳の異業種転職は難しくない
同業種の転職より難易度が上がると話しましたが、「異業種・同職種」であれば、何も心配する必要はありません。
特に、年齢が若いということもあり、25歳なら選択肢は多いです。
若手の需要が高い
企業では近年の少子化の影響で若手不足が深刻です。
そのため、新卒採用では若手の人材確保がままならない企業も多く、入社3年未満の第二新卒と呼ばれる年代の求職者は、売り手市場になっています。
企業は経験やスキルだけでなく、人間性や仕事への熱意(やる気)、将来性などを評価してくれますのでそれほど心配する必要はありません。
もちろん、あなたの市場価値によっても、内定を得られる企業の選択肢は変わりますから、まずは市場価値を確かめる意味でも転職エージェントに相談し、どのような求人紹介を受けられるか確認してみると良いでしょう。
今でなくても大丈夫
異業種への転職なら25歳の今どうしても決断しなくてはいけないような状況ではありません。
というのも、未経験職種への転職とは違って、年齢が上がっても違う業界へは転職しやすいからです。
出典:doda
上図はdodaが調査した結果ですが、異業種転職者は、24歳以下で約70%から、年齢が上がるごとに下がっていきますが、それでも20代のうちに検討すれば遅くないと言える数値になっています。
若ければ若いほど、業界知識・経験が足りなくても、将来性に期待する企業が多いのは間違いありません。
しかし、年齢が高くなればより良い条件で転職するために経験を活かして同業種・同職種へ転職したい人も増えますから、年齢が上がっても、未経験職種のように難易度が激しく上がるということはないと言えます。
ですから、第二新卒枠での転職ができる25歳のうちに「異業種へ転職しなきゃ今後は難しい」ということはありませんので、転職のリスクも考慮に入れた上で、慎重に行動することが大切です。
未経験職種を希望するなら今すぐ検討したほうが良い
一方で、未経験職種、つまり「全く違う仕事」に就きたいという場合は、異業種転職と同様の考え方はしないほうが良いです。
未経験職種への転職は、第二新卒でポテンシャルに期待してもらえるうちでないと、年齢が上がるほど厳しくなっていきます。
そもそも、未経験応募可の求人の多くは20代の若手の採用を考えている企業の求人です。
当然のことながら、30代以降の人に高い給料を払って、未経験から仕事を覚えてもらいたいなんて企業はありません。
採用するにしても、管理職経験者だったり、特別な能力を持っていたり、何かしら企業に強いメリットがある場合に限られていきます。
そうでなければ、年収ダウンを覚悟する必要がありますし、それですら簡単とは言えない状況になっていきます。
未経験の仕事に転職したい理由は、「今の仕事が自分に合っていない」「仕事が全く楽しくない」「やりたい仕事がある」という場合が多いと思います。
新卒採用で入社した企業では多くの人が自分の思っていたイメージとのギャップで苦しみます。
その中でも経験を積んで仕事の楽しさを覚えていく人もいますし、楽しいことはないけど生活のためと割り切って仕事を続ける人もいます。
なんとなく仕事を続けていく人も多いのかもしれません。
しかし、本当に真剣に考えて「自分に合っていない」「仕事が全く楽しくない」と強く思ったり、「やりたい仕事がある」という場合は、遅かれ早かれ転職する可能性が高いです。
であれば、25歳という年齢は未経験の仕事にもチャレンジしやすいですし、転職後にキャリアを積んで行けば、十分に将来のキャリアアップを目指していけますので、早い段階で決断していくということは悪いことではありません。
まとめ
25歳は、実際に転職するかどうかは別にしても、一度真剣に転職を検討するには良い年齢です。
異業種への転職は、今すぐに決断しなくては不利になるということもありませんので、総合的に考えて転職するかしないか決めていくと良いでしょう。
未経験職種の場合は、転職の有利、不利だけで言えば、早ければ早い方が良いと言えます。
ただ、転職すれば必ずしも今より良い環境になるとは限らないのも事実です。
転職は回数を重ねるごとにキャリアダウンしていくという傾向がありますので、転職する企業の情報収集はしっかりして、納得のいく転職になるよう、慎重に行動するようにしましょう。
転職する際は、今の仕事を辞めずに転職エージェントで求人紹介やサポートを受けることをおすすめします。
おすすめの転職エージェントや25歳の転職事情は、下記のページで解説していますので、ぜひそちらも参考にしてください。

