26歳での転職は、入社から3年以上が経過しながらも、まだまだ若手のフレッシュさと将来性を買われることが多いため売り手市場と言われています。
比較的ベストな年齢での転職だからこそ、安易に転職先を決めるのではなく、より理想の実現に向けて準備をすることをおすすめします。
このページでは、26歳の転職を有利にすすめるためには、どうすれば良いのか「26歳の転職を成功させる3つのポイント」と題して解説しています。ぜひ、参考にしてください。
目次
26歳で転職を考え始めたという人が一番多い
転職支援会社インテリジェンスのDODAの調査によると、転職を考え始めた年齢は、26歳が25歳と並んで「11.3%」と一番多く、性別で見ても、男性は15.1%とトップ、っ女性でも24歳・25歳についで13.5%というデータがあり、「26歳は転職を考え始めることが多い年齢」と言えます。
転職を考え始めた年齢割合は24~27歳まで似たような数値ですが、転職をするのであれば、26歳には26歳なりのメリットがあります。
DODA


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26歳はキャリアチェンジもキャリアアップも可能な年齢
26歳は大卒で入社した場合、入社4年目にあたる年齢です。キャリアアップを狙った転職をしたい場合、「経験年数3年以上」という募集が多いことから、「3年以上経験を積んだほうが有利」と言われています。
また、異業種はともかく未経験職種への転職を希望するなら、若い年代のほうが有利になるケースが多いとも言われています。ただ、入社1年2年など、あまりに社会人経験が短いことで企業から「またすぐに辞めるのでは?」という疑念を持たれてしまうことがありますので、社会人経験3年を経過した26歳という年齢はキャリアチェンジにも向いている年齢と言えます。
つまり、26歳での転職は、キャリアチェンジを考える上でも、キャリアアップしたい場合でも、どちらでもネガティブな要素が少ないバランスの良い年齢だと言えます。
あえて、デメリットをいうなら、キャリアアップ転職を狙うなら「経験や実績、スキルなどの質」と「それを自社で活かせるのか」というところが企業側の採用ポイントになるので、年数だけ経過したからといってアピールできる要素がなければ、有利になるとは限らないということでしょう。
今現在、それほど身に着けてきたものがないと感じるのであれば、あと数年キャリアアップを意識した上で仕事に取り組むほうが良いケースもあるでしょうから、その点は頭に入れておくべきでしょう。
第二新卒枠での採用も26歳であれば「枠から漏れる」ということは少ないでしょう。第二新卒は入社3年以内、25歳が基準となることが多いですが、企業によって捉え方は違いがありますし、転職エージェントを利用した場合などは「まだ若く意欲が高い上に経験もある人材」として、第二新卒を希望する企業へプッシュしてくれることはよくあることです。
第二新卒は、パーソナリティーや意欲、新卒よりビジネスマナーがあり、教育しやすいなどのメリットがあるため企業が採用に積極的な年代ですが、26歳はその上で「ある程度経歴としても評価される」年数を経過しているため、有利な条件で転職をすすめられる可能性も十分にあると言えます。
ポテンシャルだけを見込んで採用する第二新卒と、26歳では、より即戦力としての経験やスキルを望む企業が多くなります。キャリアをアピールしてもなかなか認めてもらえない第二新卒より、経験を元にアピールできれば、より希望に近い企業への転職も視野に入れられるようになります。
まずは自分のアピールポイントを知るために、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」などを有効活用したり、市場価値を知るために、どんな求人を紹介してもらえるのか実際に転職エージェントに登録してみるようにしましょう。
20代におすすめの転職エージェントについては、下記のページを参考にしてください。
リクナビNEXT

26歳の転職を成功させる3つのポイント
①転職理由を明確にする
キャリアアップしたい場合も、異業種・未経験職種へキャリアチェンジしたい場合も「何の為に転職するのか」ということは明確にして転職活動に臨むようにしましょう。
実際には、ネガティブな要素で転職を考えることもあるでしょうが、例えば「人間関係に悩んで転職を決めた」という理由は企業にとって何のアピールにもならないどころか、マイナスにしか映らないのは理解しやすいでしょう。
まずは、今の仕事の「不満に感じている点」、「不満まではいかないが理想と違う点」、「理想的な点」を明確にしてみましょう。また「どういう経験をしてきたのか」「何を身に着けたのか」を整理していくことから始めましょう。
そうすることで、転職先に「どのような事を求めるのか」「どう働きたいのか」「今までの経験をどう活かせるか」など、転職理由や自己PRをどうすれば良いのか明確になっていきます。
転職準備については、下記のページも参考にしてください。
②キャリアチェンジでなければ年収アップを狙おう
転職先への希望は人によって様々ですが、26歳での転職なら収入アップは考えたほうが良いでしょう。下記に指標として3種類のデータを提示して解説していきます。
まず、厚生労働省の発表する雇用動向調査のデータです。
年齢 | 年収アップ | 変わらない | 年収ダウン |
25~29歳 | 40.0% | 25.5% | 33.9% |
こちらは、雇用形態は問わない「常時雇用」の数値ですが、26歳は40%もの人が年収アップしている年代だということが解ります。
次に転職エージェントの利用者の年収アップ率です。
- リクルートエージェント 62.7%
- パソナキャリア 67.1%
- typeの転職エージェント 71%
- マイナビエージェント 64%
年代別ではありませんが、厚生労働省発表のデータより、かなり高い数値になっています。この数値からも、転職エージェントを利用したほうが良いことがハッキリ解ると思います。
25歳~29歳は、求人も一番多い年代です。より自分の希望にマッチした理想の転職先を見つけるには、転職エージェントの非公開求人は外せない選択肢となります。より多くの転職エージェントに登録し、多くの求人を紹介してもらった中から、良い条件の企業に応募するようにしていきましょう。
まずは、『DODA』と『リクルートエージェント』
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次にDODAの調査データを掲載します。
こちらは、転職アップ成功者のうち転職「アップ額が平均金額以上になった率」である「平均金額アップ率」と「平均アップ額」のデータです。
このページのテーマである「26歳」の入る25~29歳の年代での転職アップ成功者の平均アップ額は「50万円以上」と高年齢層のアップ額よりは小さいものの、かなりのアップ額です。
また、高年齢層と違って、14%もの人がこの平均額を上回る金額の年収アップを勝ち取っています。高年齢になればなるほど、経歴やスキルの差が年収の差に繋がることが顕著ですが、26歳では、そこまでの差はつきづらいものの、第二新卒よりは年収が上がりやすいということが解ると思います。
そのようなことを踏まえると、年収アップを狙っての転職に適した時期だと言えます。
26歳の平均年収は270~330万円
こちらも厚生労働省のデータなので、非正規も含み、全国平均の数値になりますが、参考にしてみてください。
26歳の年収中央値:256万円~320万円
26歳の平均年収:270万円~330万円
26歳の男性の年収:300万円~360万円
26歳の女性の年収:250万円~300万円
現在のあなたの年収は平均と比べてどの程度のポジションだったでしょうか。26歳なら男性でも女性でも早い人だと家庭を持ち、まだの人も結婚について考える年代かと思います。
将来、家庭を持ったとき、やはり年収が上がるなら上がるに越したことがないという人のほうが多いでしょうから、せっかく転職するのであれば、年収アップを狙うようにしたいものです。
年収アップするなら同業同職種
基本的に、年収アップがしやすいのは、「同業同職種」>「異業同職種」>「同業異職種」>「異業種異色種」の順番です。今の仕事に大きな不満がない場合は、よほどやりたい事のない限り、「同業同職種」か「同業異職種」への転職が年収アップへの近道です。
異業種はともかく、未経験職種への転職の場合、年収アップが難しくなるのは、ある程度覚悟しておいたほうが良いでしょう。ただし、未経験職種でも、今までの経験や実績をアピールでき、かつ応募した企業のニーズに合致している場合はその限りではありません。
転職エージェントを利用する際は、「こういった業種・職種が良い」という希望を伝えると同時に、「参考までに年収アップのしやすい業界・職種があれば教えてもらえませんか」などとアドバイスを仰ぐのも良いでしょう。
もちろん、興味が湧かない業種や職種へ転向する事はおすすめできませんが、経歴によっては優良な求人を紹介してもらえる可能性があります。
③キャリアチェンジは慎重に行う
もし、あなたが未経験職種へのキャリアチェンジを行いたいのであれば、特に慎重に考えるようにしましょう。
例えば、同職種であれば、異業種への変更はそれほど大きな問題にならないことが多いです。しかし、職種になるとまるで仕事内容が違うことが多く、戸惑う可能性も高くなります。
また、若いからといって、そう何度も職種を変更することはキャリアプランを考えれば良いこととは言えません。
26歳ならまだ若いので、もう1度くらいは職種の変更もOKだと感じるかも知れませんが、将来の年収や待遇なども考慮すれば、「最後のチャンス」くらいのつもりで「自分にあった職種」を念入りに調べて決めるべきだと思います。
また、キャリアチェンジは「今の仕事内容が合わない・嫌だ」という不満から考えがちですが、「この職種なら、私の特性が生かせる」「前職種での経験も生かせる」など、前向きなキャリアチェンジにしていく必要があります。
ネガティブな要素で転職する人が、そのまま面接に臨んでも企業には魅力的に映らないことのほうが多いでしょうから、「キャリアチェンジだけど我が社で活躍してくれそうだ」と感じてもらえるアピールができるよう自己分析を進めていきましょう。