転職では、それまでのキャリアで積んだ経験やスキルを活かして、即戦力で活躍してくれることを企業側は望みます。
20代であれば、経験よりも将来性や若さを売りにできるケースも少なくありませんが、32歳は30代前半といえども、基本的には経験やスキルを活かした転職をしたほうが良い条件で転職がしやすいです。
しかし、未経験の仕事に転職したいという人も少なくありません。
このページでは、そんな32歳がどうやって転職すれば良いのかが解るように、ポイントを解説していきますので、参考にしてください。
32歳で未経験職種・異業種転職は可能?
引用元:doda 『未経験の業種、職種に転職できる可能性は何%?』
上図は転職エージェントdodaの統計データですが、未経験職種歓迎の求人は8%しかありません。
少々古いデータしかないので、直近では多少差があるかも知れませんが、それでも基本的には経験者向けの採用活動が行われているのが解ると思います。
一方で未経験とはいっても、異業種転職であれば、経験不問の求人割合は、50%程度あるということが解ります。
未経験の業界への転職なら難しくない
未経験の業界への転職は、元から経験不問求人が多いため、それほど難易度は上がりません。
特に、32歳という若い年齢であれば、異業種転職で不利になるようなことはないでしょう。
職種が同じであれば、業界が変わっても、それまでの経験は活かせることが多いので、アピールもしやすいですし、不利になるケースも少なくなります。
ただし、企業によっては同業の方が良いというケースもありますので、同業同職種を希望する場合よりは若干選択肢が狭まる可能性もあるということは理解しておきましょう。
結論を言えば、異業種への転職なら、あまり気にせずチャレンジして大丈夫です。
32歳の転職で実際に未経験の仕事へ転職している人の割合
引用元:転職サイトdoda 『未経験の業種・職種に転職できる可能性はどれくらい?』
続いて、32歳で実際に未経験の仕事への転職している人の割合を見ていきます。
さすがに32歳ピンポイントのデータはありませんでしたが、30歳~34歳(30代前半)で見ていきます。
- 異業種への転職者は54.0%
- 未経験職種への転職者は28.8%
異業種への転職は、前述した通り、経験不問求人の時点で求人全体の50%を超えていたので、実際の割合が54%になるのも頷けますが、未経験職種歓迎求人は8%しかなかったのに、実際の転職者割合は28.8%となり歓迎求人の割合を大きく上回っていることが解ります。
ということは、選択肢は狭まるものの、未経験の仕事への転職は現実的に考えても無理ではないということです。
32歳のキャリアチェンジはラストチャンス
とはいえ、32歳という年齢を考えれば、さらに年齢が上がってから未経験職種にキャリアチェンジするのは難易度が高くなってしまうのでおすすめできません。
先ほどのデータでは、30代後半でも28.0%の人が実際に未経験職種に転職していますが、年齢が上がれば上がるほど、要求される経験や能力が変わっていきます。
例えば、30代後半では、マネジメント経験があり、リーダーとしての資質やスキルがある人が、幹部候補として採用されるケースがあります。
20代と30代でも大きな差がありますが、30代前半と後半でも企業の求める人材像は変わっていきますので、キャリアチェンジするのであれば、最後のつもりで慎重に行動するようにしていきましょう。
32歳で未経験の転職に成功するためのポイント
できるだけ経験を活かせる職種へ転職を検討する
未経験職種であっても、今までの経験がまるで活かせないわけではありません。
企業は少しでも早く戦力になって欲しいと考えるものですから、転職後にスムーズに活躍する姿が想像できるのであれば、未経験者でも採用はしやすくなります。
例えば、販売職から営業職への転職は多いのですが、販売職は接客でコミュニケーション能力が必要ですし、売上にも一定のノルマや責任が発生することも少なくないですから、営業職でも活かせる経験やスキルがあるといえます。
また営業の経験を活かして、企画系の仕事に転職すれば、現場の肌感覚を仕事に活かすことができるかもしれません。
上記は一例ですが、これまであなたが経験した仕事での経験やスキルをどう活かしたら良いのかを考えてアピールすることができる職種を選べば、未経験職種への転職を実現させやすくなります。
転職しやすい職種を検討する
今までと同じでなければ、特別にやりたい仕事がわるわけではないという場合は、転職しやすい職種から選択していくのも1つの方法です。
転職しやすい=人手が不足している という状況がありますので、離職者が多かったり、多忙な割に給与が少なかったりと、何かしらマイナス面がある場合もありますが、仕事が肌に合いさえすればプラス面のほうが多いことも考えられますので、検討すると良いと思います。
例を挙げると、どの会社にも必要で、需要が常にあるといえば「営業」でしょう。
法人や個人の違いや、新規開拓やルート営業の違いなど、1口に営業といってもいろいろあるので、自分が力を出せそうで興味が持てる企業を探すことが大切です。
他には、サービス・販売・外食の仕事や、介護職、事務職、などは未経験歓迎求人が多く、未経験でも比較的転職しやすい仕事です。
ただし、女性に人気の事務職は、ライバルも多いのでその意味での難易度はそれなりにあることは理解しておいた方が良いでしょう。
やりたい仕事があるなら難易度に合わせて転職プランを立てる
「この仕事がやりたいから転職したい」といった明確な仕事がある場合は、その仕事への転職がどの程度の難易度なのかを想定して転職プランを立てるようにしましょう。
また、その業界に強い転職エージェントの利用も検討しましょう。
もし、希望する職種の転職難易度が高い場合は、転職先が見つかるまでにある程度の時間が必要になる場合もあります。
転職は32歳でも早い人なら1か月程度で決まってしまいますが、未経験でかつ難易度が高いのであれば、現職を続けながら、内定を得られるまでじっくり転職活動していく必要性がありますので、あらかじめそのつもりでいましょう。
そうでないと、転職が決まらないことに焦ってしまって、良い転職ができなくなる転職失敗パターンにはまってしまうことも考えられます。
想定してプランを立てておけば、転職活動が長引いても、地に足をつけた転職活動ができる可能性が高くなります。
30代の転職成功のためのポイントは下記のページも参考にしてください。

転職エージェントから利用する
未経験の転職の場合、「リクナビNEXT」のような求人サイトのほうが未経験歓迎求人の割合は多いです。
転職エージェントのほうが、より「キャリアアップの為の求人」が多くなりますので、場合によっては未経験の仕事は紹介してもらえないケースも考えられます。
しかし、求人の質は転職エージェントのほうが良く、担当につくキャリアアドバイザーが良ければ、思っているより良い求人を紹介してくれる可能性もあります。
また、転職エージェントの扱う非公開求人は、求人サイトで公開される求人とは非にならない数がありますので、その選択肢を不意にしてしまうことで可能性を狭めるのは非常にもったいないです。
転職活動は1人で行っていると悶々とすることもありますし、同僚に相談するわけにもいきません。
転職エージェントを利用すれば、選考対策やスケジュール調整など様々なサポートをアドバイスをもらいながら進められますので、利用するようにしましょう。
その上で、転職エージェントだけでは選択肢が狭いと感じたなら、、「リクナビNEXT」のような求人サイトを活用するようにすることをおすすめします。
30代におすすめの転職サイト・エージェントは下記のページを参考にしてください。前半・後半、男女別など、タイプごとにおすすめを比較することができます。
