第二新卒で転職や再就職を考えている場合、どうやって転職活動を進めるのが得策なのか迷うことがあるのではないでしょうか。
転職経験がない場合がほとんどでしょうから、転職活動のプランもハッキリせず、準備もままならないと不安が募ってしまうのも無理はないでしょう。
しかし、賢く転職活動を進めることができれば、新卒時より条件の良い企業へ転職できる場合もあり、順調にキャリアアップできる可能性が広がっているのも、この年代の特徴です。
この記事では、第二新卒に強いおすすめの転職エージェントを紹介しています。また、第二新卒が転職成功を掴む為に知っておくべき情報を解りやすくまとめています。
第二新卒が利用すべき転職エージェントの選び方
第二新卒が転職エージェントを選ぶ際のポイントは下記の3点です。
- 第二新卒の転職に強いこと
- 第二新卒の求人が豊富なこと
- サポートが充実していること
- 経歴に自信がなくても安心
第二新卒は正社員経験が数年のキャリアが浅い若手な為、ポテンシャル重視の採用になります。
企業も経験より若さと将来性を評価して、元からそのつもりで採用活動を行いますので、「通常の中途採用枠」ではなく、「第二新卒枠」の求人が豊富にあるかは重要なポイントになります。
また、第二新卒はキャリアの浅い若手の転職なので、その多くが「はじめての転職」でしょう。どうやって準備をして、どう動けば良いのか解らないことが多い「はじめての転職」では、丁寧なサポートをしてくれる転職エージェントが理想的です。
サポートは担当に付くキャリアコンサルタントとの相性によっても大きく左右されますし、転職エージェントによって求人の違いもありますので、面倒でもより多くの転職エージェントに登録するようにしてください。
1社1社登録していると、うまくいかなかった場合に、それだけ時間を費やしてしまいますので、初めから一気に登録するのがベストです。
その上で、キャリアコンサルタントとの相性や、紹介される求人を検討し、転職活動を進めるエージェントを絞るようにしましょう。
全ての第二新卒におすすめの転職エージェント6選
この章で紹介する転職エージェントは、全て大手の転職エージェントです。
近年では、「第二新卒に特化した専門のエージェント」も沢山ありますが、大手の転職エージェントでも20代前半の第二新卒の人材は需要が大きい為、多数の求人を保有しています。
どうしても求人数・質ともに大手エージェントが優勢ですので、まずは大手から利用していくことをおすすめします。
マイナビエージェント:ホワイト求人の紹介が多く第二新卒にも強み
『マイナビエージェント』は、新卒の求人メディア「マイナビ」で有名な転職エージェントです。
新卒の就職時にマイナビを使用する人が圧倒的に多いことで、マイナビエージェントも若い世代には馴染みやすく人気があり、第二新卒の転職実績に強みがあり、多くの求人を保有しています。
サポート力が高く、ホワイト企業の求人紹介が多いという定評があり、独自の求人も多いので、第二新卒なら必ず登録しておくようにしましょう。
第二新卒の利用者割合(25歳以下):17%
doda 転職エージェント:トップクラスの求人数と選考対策が評判
『doda』は、国内トップクラスの圧倒的な求人数があり、広範囲な業界・職種の求人をカバーしている転職エージェントです。
typeの転職エージェント:関東圏ならおすすめ
『type転職エージェント』は、人材紹介の老舗キャリアデザインセンター運営の転職エージェントです。
サービスにこだわった質を重視した姿勢を貫き、71%という高い年収アップ率を実現している転職エージェント。首都圏限定だが、大手との差別化を「サービスの質」で図る姿勢は転職者にとって利用価値が高いです。
丁寧なサポートで転職がはじめての第二新卒にもおすすめできるエージェントです。
関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の求人限定ですが、当てはまる人にはかなりおすすめです。
パソナキャリア:キャリアが薄い第二新卒でも手厚くサポート
『パソナキャリア』は、サポート力に定評があり、大手の中でも拠点が多くどの地域に在住していても面談がスムーズな点も使い勝手の良い転職エージェントです。
リクルートエージェント:選択肢を増やす為には外せない
『リクルートエージェント』は、国内最大手の転職エージェントです。
dodaと同等の他社を圧倒する求人数があり、かつ第二新卒世代の利用者も多い転職エージェントなので、案件の選択肢を増やす為にははずせません。
ただし、サポートは良くも悪くも優秀で効率重視の傾向があり、上手くはまればスムーズですが、コンサルタントの相性が悪ければ、希望しない求人への応募を促されたり、決断を焦らされたりすることも考えられます。
求人数が圧倒的な為、登録すべきエージェントですが、担当との相性や紹介される求人も考慮に入れながら利用するようにしていきましょう。
第二新卒の利用者割合(25歳以下):30%
ワークポート:未経験可の求に強み
『ワークポート』は、未経験の転職にも強みがあり、第二新卒にもおすすめの転職エージェントです。
コンシェルジュと呼ばれるキャリアコンサルタントは、非常に手厚いサポートをしてくれるので、あなたの希望や疑問にも丁寧に答えてくれるでしょう。
元々はIT専門のエージェントだったこともあり、IT系には特に強みがあります。
第二新卒の利用者割合:5.4%
第二新卒専門の転職エージェント5選
近年では、若手の人材需要が大きいため、第二新卒や既卒・フリーター向け専門に転職支援サービスを行っている会社も増えてきました。
扱う求人の数や質、豊富な転職実績という点では、前章でおすすめした転職エージェントには劣る部分もありますが、第二新卒などのキャリアの浅い若手を専門としてる点と、徹底的なサポートや研修などを売りにした大手との差別化は魅力でもあります。
前章の大手エージェントで上手くいかなかったり、既卒やフリーターの方、また高卒の方など、キャリアに自信が無いという人は、ぜひ積極的に利用してみることをおすすめします。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、第二新卒を含む20代に特化した転職エージェントです。
ハタラクティブを利用するメリットは下記の3点です。
- 未経験歓迎の求人が常時1,500求人以上
- 約60000人の実績がある
- 若年層専門のプロが在籍している
ハタラクティブは、第二新卒の就職実績が豊富で、求人も常に豊富に保有しています。また、既卒やフリーターの求職者を数多く支援してきている為、キャリアの浅い利用者向けのノウハウに基づくサポートには定評があります。
企業への推薦もしっかり行ってくれる為、第二新卒が利用するメリットも大きいです。
ただし、ハタラクティブは関東1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の求人オンリーなので、利用できない人もいる点は残念な点です。反対に1都3県の人なら、かなりおすすめです。
ウズキャリ第二新卒(第二新卒ナビ)
『ウズキャリ第二新卒(第二新卒ナビ』は名前の通り「第二新卒専門」の転職エージェントです。
1人の求職者あたり平均24時間という徹底サポートが売りで、初回のキャリア面談も2時間(普通は1~1.5時間)、面接の度に2時間の面接対策を行っています。
その成果が、86%という驚異的な内定率と、92%という転職後の定着率に繋がっていると言っても良いでしょう。
既卒・第二新卒専門で10年の運営実績があり、第二新卒をしっかりサポートできる注目のエージェントです。
第二新卒エージェントNEO
『第二新卒エージェントneo』は、ネオキャリアが運営する、既卒・フリーター・第二新卒向けの転職エージェントです。
求人案件数は、常時約5000件以上あります。また、職場環境などの内部情報を企業訪問することで確認したり、社会保険や離職率などのチェックも行い良い企業を紹介しようとする姿勢は好感がもてます。
「就活力アップセミナー」等、転職活動に役立つセミナーも行われていて、キャリアの浅い第二新卒や、既卒の人も安心して利用できます。
就職Shop
就職Shopは、第二新卒や、フリーターや既卒など、ほとんどキャリアのない20代の若手を「人材のニーズ」とする企業を集め、人材支援を行っている転職エージェントです。
実際に転職Shopを利用して就職を決めた人のうち「4人に3人が正社員未経験」なので、第二新卒は正社員経験がある分、保有求人の中から優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が広がります。
もう1つ大きな特徴は就職Shopで紹介された求人に応募する際は、全て書類免除だということです。書類選考で落とされる確率が高い既卒の求職者は、面接から選考が始まることは負担が大きく減りますので大きなメリットです。
就職Shopが紹介する企業は、全て取材・調査済み企業の為、実際に働く際の労働環境など細かい内部情報も知った上で就職することができます。
関連ページ:就職Shopの評判やメリット・デメリット。20代で未経験から正社員ならおすすめ
JAIC
JAICは既卒・フリーターから正社員での就職を支援する転職エージェントです。
JAICに登録すると、10日間の無料の就活講座を受けビジネスマナーを学ぶことができます。
約20社に書類選考なしで面接ができ、かつ80.3%という驚異の就職成功率は、「企業に強く推薦されている」証拠であり、ビジネスマナーや若手の就業意欲が高い人材が企業ニーズである証拠と言えます。
ちょっと風変わりな転職エージェントではありますが、成功率の高さからも、利用価値は高いです。
利用するには、まず無料説明会に申込みするところからになります。
第二新卒の市場価値を知ろう
まず、第二新卒は、はっきりと定義があるわけではありませんが、新卒後3年以内と考えるのが一般的です。多くの企業が歓迎する第二新卒。その理由と、ネガティブポイントを押さえておきましょう。
第二新卒が転職でプラスに働く理由
第二新卒は、新卒と違って既に一度社会に出ているにも関わらず、企業に染まり切っていない柔軟さや新鮮さがあり、上手く育ってくれれば長く会社に貢献してくれるという期待が持てる年代です。
その上、企業側から見ると新卒を1から教育するよりも、一通りビジネスマナーを身に着け、社会というものに慣れている第二新卒のほうが、教育しやすいというメリットもあります。
その為、多くの企業が第二新卒の募集をしています。
第二新卒の求人の動向は?
2018年も転職市場全体が活況ということもあり、第二新卒は比較的転職しやすい年代だということは変わりません。
しかし、傾向としては多少減少傾向になっていると言われています。
別ページの転職成功者の年齢割合で解説していますが、dodaの調べによると、「24歳以下」の転職成功者は2007年に11.5%だったのが~2016年には7.5%に減少しています。
明確にできるものではありませんが、分析・推測を交えると下記の3点が主な理由と考えて良いと思います。また、この理由は第二新卒が転職を考える上でのポイントにもなりますので、少々解説していきます。
- またすぐに辞める人が多い
- 上手く教育できなかった・育ったのに転職された
- 30代・40代のミドル層の需要が伸びた
第二新卒はどうせすぐ辞めるの?
入社後数年で転職をするわけですから、企業としたら「うちも数年で辞めるかも」という不安は当然あります。
自分のことは棚に上げて、現職(または前職)の労働環境や上司・同僚の文句ばかり言っているだけでは、転職はうまくいかないので気を付けたほうが良いかも知れません。
面接では、前職の退職理由や志望動機という項目は必ずと言っていいほど聞かれます。
前職の退職理由になるネガティブな要素は、多かれ少なかれ転職先でもあるでしょうから、採用担当者から見て「何かあっても辞めないで貢献してくれる」と感じてもらえるアピールをする必要があります。
その為にも「何が不満で辞めるのか」だけではなく、その理由をしっかり分析して克服しいこうとする姿勢は大切です。
上手く教育できなかった・育ったのに転職された
人手不足で、教育がしっかりできない企業も数多くあります。新卒はもちろん経験もなく何も知らないわけですから、研修から始まって、実務でも多くの人が新人に仕事を教えることに時間を使ってくれます。
しかし、第二新卒は、そういった「人や時間の負担」を軽減できると思って採用されていますから、新卒ほど熱心に教育されることは少ないケースが多いです。
また、教育により成長をした時点で、別の企業へ転職してしまうケースもここ10年間でかなり増えています。
その反省から、年齢ではなく適材適所で経験のある人材を採用する人材重視の採用をする企業が増えている傾向があります。
30代・40代のミドル層の需要が伸びた
上記2点の結果、「第二新卒を積極的に採用してきたけど、やっぱりダメだった」と感じている企業も増えています。
そのことで、育たなかったり、育ってこれからという時期に転職されるくらいなら、経験やスキルのある30代・40代のミドル層を雇ったほうが良い感じる企業も増えているということです。
第二新卒はキャリアプランを明確にしてやる気をアピール
「長く勤めて貢献してくれる可能性が高い」「即戦力として使えるなら給与も低い」から採用したいというのが企業の本音です。
内定率を高めるためには、キャリアプランを明確にすることと共に、それが転職先で実現できるものであることが大切です。
採用担当者に、「仕事に対して向上心があり、自社で希望が実現できる」と感じてもらえれば、すぐに辞めてしまうことはないだろうと、安心してもらえるでしょう。
志望動機や自己PRなどでチェックされているポイントにもなるので、しっかり準備をして転職活動に臨むことで、転職成功に近づくことができます。
志望動機では「その会社でなければならない理由」があると強いです。どこでも良いのであれば、辞めてしまう可能性もあると受け取れてしまうからです。
また、自己PRでは、長く勤めて貢献していく意欲が感じられるかもポイントの1つとなるでしょう。
志望動機や自己PRの準備の方法を更に詳しく知りたい場合は、下記の関連ページも参考にしてください。
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第二新卒は転職エージェントの利用が必須
新卒の時には、企業名のブランドや業績、給与、ホームページの内容くらいで勤める会社を選んでいた人も多いのではないでしょうか。
結果として、「入ってみなくちゃ解らない」と感じたことと思います。会社というのは実際にそういう側面があることも事実でしょう。
しかし、また同じように主観だけで判断して、転職先を選択してしまえば、同様の失敗を繰り返すことになる可能性が高まってしまいます。
運良く理想的な会社に勤められれば良いですが、人生の中でも大きなウエイトを占める「仕事」を運任せにはできないはずです。
第二新卒が転職迷子に陥らないようにする為には、転職エージェントを利用することがベストです。
転職エージェントを利用するメリット
山ほどある企業の中から、自分の理想の転職先を探すことは、道しるべのない森や迷路に迷いこむようなものです。転職エージェントでアドバイスをもらいながら、転職活動をサポートしてもらう事で、羅針盤を持った船のように航路に迷わず進んでいくことができます。
転職エージェントを利用するメリットは、
- 転職エージェントの客観的な視点が得られる
- 企業へのアピール力が高まる
- 社風や労働環境など知りたい情報が得られる
- スケジュール調整や交渉などをサポートしてもらえる
- 応募書類や面接対策などのサポートもしてもらえる
年代に関わらずメリットになる内容ですが、特に経験が少ない第二新卒の場合、自分だけで転職を進めるより、転職エージェントのサポートを受けたほうが、より転職の成功を掴みやすくなります。
転職エージェントの客観的な視点が得られる
例えば、自己分析が曖昧だと、何がアピールポイントなのかも、自分が転職先に何を求めているかも明確になってきません。しかし、自分だけで考えていると客観的がなかなか持てず、自己分析も偏ったものになってしまいがちです。
転職エージェントを利用すれば、担当のキャリアコンサルタントが一緒に考えてサポートしてくれます。また、専門的な第三者の視点から、あなたの強みを発見してくれたり、相性の良い企業を紹介してくれる可能性が広がります。
企業へのアピール力が高まる
自分だけで進めた場合、企業へのアピールは全て自分で行う必要がありますが、転職エージェントなら推薦状や交渉で、企業の担当者に直接アピールしてもらえます。
よって、企業へのアピール力は一人で転職活動を行うより格段にパワーアップします。
この点は、転職成功の可能性をかなり上げられますので、大きなメリットです。
社風や労働環境など知りたい情報が得られる
表面的な企業研究だけでは、社風や労働環境など、企業内部の情報はなかなか見えてきませんし、自分で調べるのには限界があり、労力の割に正確性を欠いてしまいがちです。
実際に勤めている人に聞いたり、在籍する大学のOBにアドバイスをもらったりできれば良いでしょうが、新卒の時と違って、時間も選択肢も少ないのが実情でしょう。
しかし、転職エージェントを利用することで、ネットで調べても解らない企業内部の情報を得ることができます。
例えば残業や休日出勤が多い事が理由で転職を考えている場合は、募集要項に書かれた平均残業時間などを参考にしていても実際とは異なる場合が多いです。
同じ理由で苦しまない為には、応募企業の労働環境の実態を把握する必要があります。
もう1例挙げるなら、パワハラで苦しんで転職を考えている場合は、パワハラ対策や社風はどうなのか詳細に知りたいはずです。
「転職会議」などの実際働いた経験のある人の口コミは参考になりますが、情報が古ければ現状と違う可能性もありますし、ネガティブな意見ばかりに目が行けば、無用に選択肢を狭めてしまうリスクもあります。
これらの問題点は、転職エージェントを利用すれば、解決できる可能性が格段に高まります。
スケジュール調整や交渉などをサポートしてもらえる
仕事をしながらの転職活動は、自分だけで進めようとするとかなり大変です。応募書類などは休日に準備すれば良いかもしれませんが、面接はそうもいきません。
採用担当者との交渉で平日の夜や休日にスケジュールを合わせてもらうことも可能ですが、自分で交渉すれば角が立つ部分もありますし、交渉に労力を割くよりも面接対策に労力を割いたほうが効率的です。
応募書類や面接対策などのサポートもしてもらえる
自分で進めても「どうやればいいの?」と頭を悩ませる人が多いのが、応募書類です。履歴書や職務経歴書は記入の上でポイントがありますので、自分で知識をつけるのも大切ですが、転職エージェントでアドバイスを受けながら進めていけば、労力は最小限に抑えることができます。
また、客観的な視点でアドバイスがもらえるので、独りよがりにならずに済みますし、「書類選考に通りやすい応募書類」ができあがります。
同様に面接対策では、企業側のニーズを把握している転職エージェントのアドバイスは、選考突破に有用な情報になります。
自分で進める場合、企業ニーズを読み間違えば、内定が遠ざかる可能性が高まってしまいますから、転職エージェントにサポートしてもらったほうが確実です。
第二新卒に強い転職エージェントを利用するメリット
第二新卒に強いと言われる転職エージェントには、下記の2種類のパターンがあります。
- 若い世代の実績が豊富な転職エージェント
- 未経験者・既卒者などに力を入れている転職エージェント
若い世代の実績が多い転職エージェントには、必然的に企業とのパイプもあり、第二新卒を欲しい企業からの依頼も多くなります。したがって、第二新卒を対象とする求人数が多くなります。
また、若い世代の転職サポートで培ったノウハウが蓄積されている為、経歴が浅い第二新卒世代でも、企業にアピールするノウハウがあります。
それと同時に、若手のビジネスパーソンの扱い方にも慣れているコンサルタントが多いことが期待でき、相談しやすく的確なアドバイスがもらえることも多いという評判があります。
また、正社員未経験者や既卒などのサポートをしている転職エージェントも、経歴の浅い第二新卒世代の求人は多く保有している傾向がありますし、正社員未経験者を支援していても経験者のほうが優遇されるのは当然と言えば当然ですので、保有する案件の中から良い条件の求人を紹介されやすいというメリットがあります。
第二新卒に強い転職エージェントを利用するデメリット
次に、第二新卒に強い転職エージェントのデメリットを解説します。
- 求人数の絶対数が少なくなる
- 求人の質が低くなるリスクがある
まず、第二新卒に特化した転職エージェントのみ利用した場合、求人数の絶対数はどうしても少なくなってしまいます。
例えば20代のビジネスパーソンに支持が厚いマイナビエージェントは、求人数が3万件程度です。1社としては充分な求人数と言えますし、決して少ない部類ではありません。
しかし、最大手のリクルートエージェントや2番手のdodaは、常時15万件以上ですので、マイナビエージェントの5倍の求人数を誇っています。
求人数が多ければ良い転職ができるというわけではないものの、転職先の選択肢を広げたいのであれば、大手2社を利用しないデメリットは大きくなります。
次に、求人の質ですが、「第二新卒」は基本的には経歴が浅く知識や技術を身につけていることに期待はできません。ビジネスマナーを身に着けて、社会にも少し慣れている若手を人間性や将来性を見て採用するポテンシャル採用です。
もちろん、新卒採用と同様に大きな期待を込めて採用している企業もありますが、離職者が多く給与の安い若手を多く採用して穴埋めをしたいという企業の求人も少なからずあります。
短い経歴ながら、企業にアピールできるスキルや経験、実績があると思う人は、第二新卒に強いということだけに拘ってしまうと損してしまうケースも考えられます。
結論として、既卒・フリーターのように、正社員経験が無い人や、新卒1年未満など極端にキャリアが浅く自信が無いようであれば、「第二新卒専門(既卒・フリーター含む)」の転職エージェントを利用して、それ以外の人は、大手の転職エージェントを利用するのがベストでしょう。
転職エージェントの併用や紹介企業の見極めを
メリット・デメリットを解説しましたが、デメリットを打ち消すためには、複数の転職エージェントを併用することと、紹介された企業をしっかりと調べて見極めることが大切だと言えます。
複数の転職エージェントを併用する
前述しましたが、大手2社はの求人数は他を圧倒していますので、利用の選択肢から外すこと自体にデメリットがあります。
もちろん、担当するコンサルタントの提案力や、紹介される案件で満足度は変わってくるでしょうが、選択肢自体が広がることを考えれば、利用しない手はありません。
「それなら大手2社だけで良いのでは?」と思う人もいるでしょうし、2社で良いという勧め方をしている情報サイトもあります。
しかし、大手だからといって、良い求人を紹介されるとは限らないのがミソです。当サイト転職の達人では、担当者との相性や、サポートの質など総合して考えたとき、大手2社プラスαという利用をすることがベストだとおすすめしています。
リクナビNEXTの調査では、転職に成功した人が利用する転職エージェントの数は平均で4.2社というデータがあります。
あくまで平均ですから、人によっては1社でも理想の転職を実現した人もいるでしょうが、前述のことも踏まえて考えれば最低3社、できれば5社程度というのがおすすめです。
スケジュール管理が厳しくなって、使いきれないという人もいますが、元から全てを使うことを想定していません。
登録して、面談を行い、担当との相性や親身になってくれるのか、紹介された求人の質が良いかなど、比較して「一緒に転職活動を進めたい」と思った転職エージェントに絞ることをおすすめします。
登録は数分でできますし、面談は多少面倒くさいですが、多くのコンサルタントと話す中で自分の転職に対する気持ちも整理できたり、客観的なアドバイスを聞くことで新しい発見があったりと、決して無駄にはなりませんので、積極的に利用するように心がけましょう。
紹介企業を見極める
求人を紹介されても、すぐに応募を決めるのではなく、紹介された企業がどんな企業かを調べるようにしましょう。
売上高や従業員数などの会社規模や業績だけでなく、実際の労働環境がどのようなものなのかを、できるだけ詳しく知れれば、転職後のミスマッチのリスクを減らすことができます。
1つは、転職エージェントのコンサルタントに、社風や労働環境を聞いてみるようにしましょう。転職エージェントは企業の内部事情に詳しい場合もあります。
その上で、自分でも調べることをおすすめします。3年離職率や有給休暇取得の状況などは会社四季報に掲載されている企業であれば解りますし、転職会議やVorksなどの転職口コミサイトなど、会社の評判を知るには役立つでしょう。
詳しくは、下記のページも参考にしてください。


まとめ:第二新卒はキャリアアップのチャンス
第二新卒は、求人も多く転職はしやすい年代です。キャリアアップを目指すのであれば、転職を視野に入れるのは当然のことですし、そのタイミングが早くても問題はありません。
20代後半や30代では、「経験が少ないがフレッシュ」というような甘い見方はされませんし、転職では即戦力を求められます。
経歴に左右される要素が少ない第二新卒の時期に明確なキャリアプランを持った上で転職に挑戦することは、大きなチャンスになり得る可能性を秘めています。
このページで紹介したポイントを活かして、有意義な転職活動を送っていただければ幸いです。