もし、あなたの居る会社が潰れそうな危ない臭いを嗅ぎ分けたり、何らかの確証を得ているのであれば、倒産する前に退職したほうが良いです。
潰れそうな会社を立ち直すんだ!という強い信念を持っているのであれば、それもまた一つの選択ですが、そうでないなら、倒産してしまうことで発生するリスクが大きすぎます。
このページでは、なんで潰れそうだと解ったら転職したほうが良いのか解説していきます。
潰れそうな会社に見切りをつけるメリット
何も知らないで考えると、倒産した場合は会社都合で失業給付がすぐに下りるし、もしかしたら業績が回復するかも知れないと思うかもしれません。
しかし、倒産後のデメリットは、場合によっては、かなり大きなものになりますので、見切りをつけるなら早いほうが良いです。
この章では、なぜ、潰れそうな会社に見切りをつけたほうが良いのか、メリットは何なのかを解説していきます。
退職金をキッチリ貰える
会社が潰れてしまってからでは、本来貰えるはずの退職金を受け取れなくなる可能性があります。
いくら経営者が、「社員に対して、退職金や給与を支払なわない訳にはいかない!」と意気込んだところで、会社がつぶれるくらいの状況ですから退職金を社員全員に支払えるような余裕がないケースは多くなります。
倒産時には労働債権が優先されますので、資産があれば退職金を受け取れますが、資産が少なければ、無い袖は振れません。
ただ、全ての退職金を受け取れないという事ではなく、未払賃金立替払制度という国の保障制度がある為、給与や退職金の8割までは支払を受けることができます。
しかし、すぐに受け取るまでに時間が掛かったり、全額ではないなど、倒産後のほうがリスクが大きくなります。
その点、潰れる前に退職しさえすれば、全額をキッチリ受け取ることができます。
ブランクを作らず転職できる
潰れそうだと判断した時から転職活動を始めていれば、倒産前に転職先が決まり、収入の面でも困りませんし、経歴にブランクもできません。
しかし、倒産してから失業給付を受けながら、転職活動すれば良いと考えていた場合、予想以上に転職活動が長引いてしまえば、デメリットは大きくなります。
すぐに決まってしまえば良いですが、自己退職の時と違い、すぐに失業給付が受けられる為、ちょっとくらいゆっくりしようといった気の緩みも出てしまいがちです。
ましてや、倒産する会社は、社員の負担も大きくなる傾向があるので、少しは休みたくなっても不思議はありません。
経歴のブランクは、少しくらいなら倒産を言い訳にできますが、長くなると転職には不利になっていきますので、注意が必要です。
転職先をじっくり選定できる
倒産してからの転職活動だと、失業給付は貰えるものの、今まで貰っていた全額が給付される訳ではありません。
短い期間ならまだしも、転職活動が長引けば「どこでも良いからとにかく働かなくては」と焦りが出てしまうのも無理のない事です。
そうなれば、実際の経験やスキルに見合った優良な企業では無く、自分の市場価値より低い企業の内定にも飛びついてしまうような心理が働いていきます。
その点、潰れる前に転職活動していれば、現職の収入を得ながら、じっくり自分の条件に合った転職先を選定していく余裕が生まれます。
転職活動を始めてしまうのがベスト
もし、あなたの会社で、既に優秀な人が転職しまくっていたり、業績がはっきりと悪いことを認識しているのであれば、今すぐにでも転職活動を始めてしまうことをおすすめします。
転職活動を行ったからといって、必ずしも転職しなくてはいけない訳でもありませんし、これ以上会社の状況が悪くなってしまった場合の保険と考えて動いてみれば良いと思います。
結果的に、転職活動中に会社の状況が良くなれば、残るという選択肢を持っていても問題ないですし、希望に会う良い転職先に巡り合えれば、転職を決断すれば良いでしょう。
転職活動は、自力で進める場合、負担も大きいですし、将来性のある業績が安定している企業を探すなら転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントでは、経歴や希望にマッチした求人の紹介を無料で受けられます。
また、面接対策や企業とのスケジュール調整、年収や待遇の交渉などまでサポートしてくれますので、働きながら転職活動するのであれば、使うメリットがとても大きいです。
転職エージェントは沢山ありますが、現状の悩みにしっかり耳を傾けてくれ、希望に合う求人を紹介してくれるサポート力や提案力の高いエージェントを利用することをおすすめします。
下記で条件に当てはまるエージェントを紹介しておきますので、参考にしてください。
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マイナビエージェントは、第二新卒を含む20代~30大の若手に強い転職エージェントです。
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