仕事は収入の為だけではないかも知れませんが、やはり収入はとても大切なのは多くの人が賛同できることですよね。
正社員の利点として、福利厚生、ボーナス、退職金などが挙げられますが、中でもボーナスは毎年のことですからとても大きな要素だと思います。
正社員のボーナスの平均は、大企業と中小・零細企業とでは大きな開きがありますが、正社員なのにボーナスなしという人もいます。
このページでは、正社員のボーナスの平均や、正社員なのにボーナスがない場合、転職すべきかについて考えていきたいと思います。
正社員のボーナスは平均いくら?
日本経済新聞社が発表した2017年夏のボーナス調査(調査対象の企業は、上場企業と日本経済新聞社が選んだ有力な非上場企業727社のうち集計可能な企業のみで算出)では、下記のようになっています。
税込み支給額 | 2016年夏比増減率 | 平均年齢 | |
全体 | 839,560 | ▲2.75 | 38.7 |
製造業 | 887,613 | ▲3.02 | 38.4 |
非製造業 | 619,897 | ▲0.41 | 40.0 |
上記の表は「有力な非上場企業727社」という限定的なものです。
他の調査では54万円、中小企業だけで見ると18万円という調査結果もあります。企業によって違いがあるのは当然ですが、企業の規模が大きいほどボーナスが高くなる傾向があります。
一般的には、大企業なら2.5か月分、中小企業なら1か月分というのがボーナスの支給額の目安と言われています。
契約社員や公務員のボーナスは?
契約社員は「厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査(平成28年)」では、年間で30万9000円と発表されていおり、半年換算では、15万4500円ということになります。
またで、公務員のボーナス平均は64万1926円(2017年夏)と、公務員のボーナスが安定して高いということが解ります。
正社員なのにボーナスなし
ボーナスは労働協約、労働契約などで、取決めがある場合は会社に義務が発生しますが、法的に会社側に支給する義務があるものではありません。
当然ながら支払う余裕がない中小企業もありえますし、業績が良くない企業の場合は支払わない場合もあります。
「厚生労働省、毎月勤労統計調査」では、正社員のうち、約3割もの人が「ボーナスなし」だということが発表されています。
正社員がボーナスを支給されていないケースは想像より多かったのではないでしょうか。
ボーナスをもらえないなら転職すべき?
それでは、ボーナスがもらえないならいっそのこと転職すべきでしょうか。
ボーナスがもらえないでも、その分月収が高いということも考えられます。会社としては、業績に応じて額を変えられるボーナスは便利な側面があります。
その分を給与で支払っていると、簡単には下げられないところ、ボーナスなら「業績が悪化しているから」という理由で人件費を抑えることができるからです。
月収が高いのであれば、不安定なボーナスより安定した収入が成り立ちやすく、一概にボーナスがないから辞めるということにはなりません。
また、同じ年収なら、ボーナスがないほうが基本給が高いため、時間外労働の賃金は高くなるので、ボーナスなしのメリットもあるといえます。
しかし、ボーナスが出ないで月収が高いというケースは少なく、基本的にはボーナスがもらえたほうが良いことがほとんどでしょう。
現在もらっている月収と、転職時の月収+ボーナスの予想金額の合計を比べて、収入が多くなるのかどうかを考えることが大切です。
同じ年収でもボーナスが出たほうが良いと思っているのであれば、ボーナスがない企業で勤めているより転職を考えても良いでしょう。ただし、ボーナスが出たほうが収入が高くなるとは言い切れないということです。
転職には収入以外の側面も沢山あります。やりたい仕事や自分の市場価値など総合的に考えて、転職すべきかどうか考えていくようにすることをおすすめします。