厚生労働省の統計では、年間休日の平均は約114日ですから、125日は平均より11日多い休日です。
しかし、業界によっては年間100日を切るような仕事もありますから、普通に土日・祝日が休みの企業としては平均的な休日数です。
年間休日125日の内訳
年間休日120日の場合の年間カレンダーはどのようになる場合が多いか、内訳を考えていきます。
土日が休日で・・・年間52週=104日
祝日・・・16日(2018年1月現在)
合計で120日
ということで、土日・祝日全部が休みだと、120日になります。
しかし、このままでは、残り5日なのでゴールデンウィークやお盆休み、年末年始休暇などの長期休暇の分には足りない事が解ると思います。。
年間休日125日でも長期休暇の分に充てる為、年に数回土曜日に出社という形になることがあります。
上は、2018年5月のカレンダーですが、ゴールデンウィークは、暦通りでも4月30日が昭和の日(29日)の振替なので、土曜日の4/28から30日まで休日、1日2日に出勤して3~6日が休日になります。
年間休日125日の場合、出勤日の1日と2日は、会社所定の休日にならない場合もありますが、このあたりは有給休暇で休んで全体で9連休が組めます。
年に数回、土曜日に出社した分は、お盆休み、年末年始休暇に充てられ、土曜日出社の日数によって各3~5日ずつ休日になります。土日を絡めて5~7日程度の連休になることが多いようです。
そう考えれば、125日程度の年間休日があってようやく土日祝日が休みの会社として平均的な感じだということが解ります。
また、年間数回の土曜日出社がなく、長期休暇を十分に取れる会社は、年間130日程度の休日数が必要になる事も解ります。
しかし、年間休日130日という会社は、それほど多くはありません。
試しに転職サイトの最大手「リクナビNEXT」で求人を調べてみると、120日以上の会社は1540件見つかりますが、125日は610件、130日は62件でした(2018年1月20日現在)。
正社員で検索して1706件ですから、120日以上の企業はかなりの割合だということが解りますが。125日以上は1/3くらい、130日以上になると4%未満になります。
このことからも、120~125日の間くらいで、土曜日出社が年に数日あり、GWは暦通り(大型にしたい場合は有給取得)、お盆休みと年末年始休暇というのが、一般的だと言えます。
年間休日125日は嘘?
年休の平均は厚生労働省発表で約114日。平均には販売業やサービス業のような土日祝日などが繁忙期で年間休日が少ない業界が入っていますから、土日・祝日休みのある一般的な企業の休日は120日以上の場合が多いです。
実際に転職サイトのdodaの条件設定で「年間休日120日以上」都設定して調べても、47000件程度の公開求人のうち33000件程度が該当しました。
ですが、125日以上となると692件と激減します。
実際に120日程度あれば、わざわざ休日数を125日以上に盛るような嘘をつかなくても求人は集まるので、嘘をつくことは多くはないかもしれませんが、下記のようなケースもあるので注意は必要です。
そもそも求人票は誇張表現が多い
それでは、どんな場合に「嘘」になるのでしょうか。
まず、そもそもの話ですが、求人票や転職サイトの募集要項などは、嘘ばっかりとは言いませんが、募集人員を増やす為に、少なからず自社が良く見える表現をしがちです。
はっきり嘘ではなくても、休日数などは例えばカッコ書きや※の註付きで、特別休暇を含むとか、有給休暇を含むなどという書き方をしている場合があります。
また、一部の悪質な企業では、本当に嘘を書いている場合もありますので、注意が必要です。
繁忙期の休日出勤が多い
休日出勤の場合は、時間外労働の賃金を支払うか、振替休日を取得できますが、時間外労働になっている場合は、年間休日に影響はありません。
年間休日125日の企業で、実際には110日しか休めなかったという場合でも、年間15日間、土日や祝日で休日出勤していて、時間外賃金が発生していれば、年間休日数に嘘があったとは言えません。
人手不足が慢性化している企業や、繁忙期の休日出勤が多くなれば、年間10日程度の休日出勤は普通だという人も多いのではないでしょうか。
休日出勤した場合で、振替休日も無く、賃金も支払われないのであれば違法ですし、求人票の125日という記載は嘘ということになりますが、そうでない場合は企業の嘘ではないので注意したいところです。
雇用契約では125日になっていない
求人票は人集めの為に嘘を書いたり、解りづらい表記にしておいて、雇用契約書にはそれより少ない休日数が記載されているというケースも考えらえます。
「そんなの悪質なブラック企業だ!」と思うかも知れませんが、労働条件は雇用契約書に則るというのが法律的にも社会常識的にも当然のことです。
雇用契約書に記載された内容を見逃していたのであれば、残念ながら確認不足というだけということになってしまいます。
現実的に不利益を被るのは労働者のほうなので、自分の身は自分で守るという意識が必要です。
転職エージェントを利用する場合は、キャリアアドバイザーにもチェックしてもらうと安心です。
年間休日125日以上の転職先の探し方
現状、年休が少なすぎて、体や精神がキツイ、休みの多い会社に行きたいと考えている場合は、130日以上など贅沢を言いすぎると選択肢は少なくなりますが、120日~125日くらいの範囲で考えておけば選択肢は多くあると言えます。
125日と限定してしまうより、ちょっと少な目の120日以上くらいで考えていったいき、その他の条件を総合的に判断して決断していくの事がおすすめです。
休日の多い転職先の探し方は、転職サイトを利用するという方法でも良いですが、おすすめは転職エージェントを使う方法です。
転職エージェントでは、経歴や年齢、希望条件などを考慮し、保有求人の中からマッチする求人を紹介してくれます。内定の可能性の低い企業は紹介してもらえないですし、書類や面接の対策も応募企業に受かりやすいようにサポートしてくれますので、内定率が高くなります。
また、ハローワークなどで求人票を見て、125日と書いてあったけど、実際はもっと少なかったなんて場合もあります。
嘘を書いている企業はもってのほかですが、自社を良くみせて応募数を増やしたいが為に有給休暇の分を追加して書いているなど、気を付けなければならならい事もあります。
実際の労働環境は、企業の内部情報に精通している転職エージェントに相談するのが一番安心です。
ただ、詳細な情報を聞き出すには、こちらから知りたい内容を聞くことも大切です。休日が原因の1つになって転職を検討しているのであれば、気になるところは詳細に聞くようにしてください。
転職サイト・転職エージェントのおすすめ下記の通りです。
マイナビエージェント・・・サポート力が高くホワイト求人紹介に定評がある。大手・中小の独自案件も多数保有。
doda・・・常時10万件以上の圧倒的な求人数の転職エージェント。サポート力も定評がある。
- リクルートエージェント
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- リクナビNEXT・・・国内最大級の転職サイト。転職者の8割が利用する必須サイト。
転職エージェントは担当につくコンサルタント次第という側面もありますが、サポートが丁寧な転職エージェントを利用したほうが、負担が減ります。
休日数が少ない場合、サポート力は大切な要素になると考えられますので、dodaやtype転職エージェントのようにサポートに定評がある会社が第一選択肢になります。
リクルートエージェントに関しては、サポートは丁寧というよりは効率的と言ったほうが正確ですが、求人数が多い為、外せない選択肢になります。
併用することで、転職先の選択肢が増えますし、より自分に合ったコンサルタントに当たる確率を上げられますので、併用がベストです