年間休日130日となると平均よりもかなり多い休日数になります。
土日・祝日、長期休暇と十分にとれる理想的な休日数ですが、一般的には休みが多い企業です。
年休の平均値は114日ですし、休みが少ない業界を除いても120~125日というのが一般的です。
あまりに多い休日数から「嘘」なのではという声も上がりがちですが、実際のところどうなのでしょうか。
このページでは、年間休日130日の内訳や、求人票・募集要項の嘘の見抜き方などの情報を解説していきます。
年間休日130日は嘘なの?
まず、年間休日130日以上の企業は、それほど多くありません。
年休の平均は厚生労働省発表で約114日。平均には販売業やサービス業のような土日祝日などが繁忙期で年間休日が少ない業界が入っていますから、土日・祝日休みのある一般的な企業の休日は120日程度です。
ですから、130日の年休が欲しい!と思う人はいても、大抵の場合120日程度の休日数の企業に勤めています。販売行やサービス業でなくても、工場労働などでは、祝日が休めない企業も多いですから、そう考えれば130日というのは一般的にかなり多めな休日数です。
そう考えると、求人票などに嘘を書くとしても、わざわざ130日まで誇張しなくても、120日程度あれば十分に応募は来るでしょうから不思議です。
そもそも求人票は誇張表現が多い
それでは、どんな場合に「嘘」になるのでしょうか。
まず、そもそもの話ですが、求人票や転職サイトの募集要項などは、嘘ばっかりとは言いませんが、募集人員を増やす為に、少なからず自社が良く見える表現をしがちです。
はっきり嘘ではなくても、休日数などは例えばカッコ書きや※の註付きで、特別休暇を含むとか、有給休暇を含むなどという書き方をしている場合があります。
また、一部の悪質な企業では、本当に嘘を書いている場合もありますので、注意が必要です。
繁忙期の休日出勤が多い
休日出勤の場合は、時間外労働の賃金を支払うか、振替休日を取得できますが、時間外労働になっている場合は、年間休日が減ることにはなりません。
だから、130日の年間休日なのに、実際には110日しか休めなかったという場合でも、年間20日間、土日や祝日で休日出勤していて、賃金が発生していれば、企業の嘘ではありません。
繁忙期が多かったり、人出不足なら年間20日と言わずとも、10日くらいの休日出勤は普通にありますし、それすら出勤したくないというのであれば、雇用者側からみれば、正社員としては非常識という印象になります。
ただし、振替休日も無く、賃金も支払われないのであれば、違法ですし、求人票の130日の記載は嘘ということになります。
雇用契約では130日になっていない
求人票は人集めの為に嘘を書いておいて、雇用契約書には実際の少な目の休日数が書いてあるというケースも考えらえます。
結局のところ、労働条件は雇用契約書に則るというのが当然ですし、見逃していたのであれば、確認不足というだけということになってしまいます。
嘘をついていた企業のせいにするのは簡単ですが、現実的に不利益を被るのは労働者のほうなので、自分の身は自分で守るという意識が必要です。
年間休日130日の嘘を見抜くには
年間休日130日が嘘だったとしても、労働契約書に正しく記載されていない限り、入社前にはなかなか解りません。
それでは、どうすれば嘘を見抜くことができるでしょう。
例えば、面接時に休日カレンダーを確認させてもらう事も可能でしょうが、それだけでは、休日出勤の多さや、その分の振替休日が正しく取得できるのか、振替ができない場合には時間外賃金が貰えるのかといった詳細は、実際に勤めてみないと解らないことが多いです。
しかし、転職エージェントを利用していれば、実際の労働環境まで細かく把握してることが多いので、ある程度の事は解ります。
ただ、詳細な情報を聞き出すには、全て説明してもらえると考え受け身になっていてはダメです。こちらから知りたい内容をしっかり聞くことも大切です。休日が原因の1つになって転職を検討しているのであれば、気になるところは詳細に聞くようにしてください。
ただ、どこまで詳しく聞き出すことができかは、コンサルタントの能力や相性、人間性にもよります。
万一、詳細に解らない場合は、有給の取得率やサービス残業の実態をvorkersなどの口コミサイトや会社四季報などを駆使して調べるようにしましょう。
転職サイト・転職エージェントのおすすめ下記の通りです。
doda・・・常時10万件以上の圧倒的な求人数の転職エージェント。サポート力も定評がある。
- リクルートエージェント
・・・NO.1の求人数や実績。良質な非公開求人を多く保有しています。
type転職エージェント・・・首都圏のみですが、サポートの手厚さはトップクラス。首都圏
ならおすすめ
- リクナビNEXT・・・国内最大級の転職サイト。転職者の8割が利用する必須サイト。
転職エージェントは担当につくコンサルタント次第という側面もありますが、サポートが丁寧な転職エージェントを利用したほうが、負担が減ります。
休日数が少ない場合、サポート力は大切な要素になると考えられますので、dodaやtype転職エージェントのようにサポートに定評がある会社が第一選択肢になります。
リクルートエージェントに関しては、サポートは丁寧というよりは効率的と言ったほうが正確ですが、求人数が多い為、外せない選択肢になります。
併用することで、転職先の選択肢が増えますし、より自分に合ったコンサルタントに当たる確率を上げられますので、併用がベストです。
年間休日130日の内訳。土日・祝日、長期休暇と完全な企業
土日休みで年間52週、104日と、祝日数16日を足しても120日。130日の年休なら、長期休暇分もさらに10日間あります。
GWは祝日が重なるので、2日程度追加で休みになっていれば、9連休など大型連休になります。
残りの8日程度がお盆休みと年末年始休暇に充てられ、土日と絡めて6日程度の休暇になります。
そこに有給がありますから、海外旅行なども可能な連休を作ることも十分可能だと言えます。
休みという面で考えれば、全てが整った企業だと言うことが言えます。
ただ、130日以上の年間休日の企業は、数が少ないので、現実的に考えれば120日~125日程度の年間休日の企業も含めないと選択肢が少なくなります。
また、休日数だけが、転職の条件ではないと思いますので、年収や仕事内容など、その他の条件を総合的に考えて、慎重に検討していくことをおすすめします。