「企業のwebサイトで自分の希望する求人があった」場合、転職エージェントを活用せず、直接応募で転職活動をしたいという人もいます。
しかし、直接応募はデメリットも大きいので、知った上で行うようにしましょう。
直接応募のメリット
まずは直接応募のメリットから見ていきましょう。
入社意欲をアピールできる
企業HPからの応募に限られますが、入社したいという意欲をアピールすることができるのはメリットの1つです。
少なくとも企業HPにたどり着いて応募している訳ですから、受かれば入社してくれる可能性が高いと見てもらえます。
ただし、それだけで選考通過率が上がることは期待しないほうが良いかもしれません。あくまで印象が少し良くなる程度でしょう。
好きな企業に応募できる
転職エージェントでは、紹介された企業にのみ応募が可能ですが、直接応募なら募集をしている企業なら応募が可能です。
転職エージェントは市場価値に合った内定を得やすい企業を紹介してくれますが、一方で行きたい会社があるのに、転職エージェントでは紹介してもらえないということは多いです。
直接応募のデメリット
反対に直接応募のデメリットも知っておきましょう。
そもそも求人の選択肢が限られる
直接応募は、誰でも応募できるので、企業のニーズに合わない人材もたくさん応募してきます。
一方で転職エージェントは利用者の中から企業のニーズに近い人材を選んでいますので、全く的外れな人材は紹介されません。
大手でも企業HPでの募集は行うことがありますが、手間を含めた選考コストを考えると、それほど大々的に行う企業は多くありません。
また、大手ならともかく、中小企業の場合は、web上で募集しても応募が集まらないケースが多いため、始めから自社サイトで募集しない企業も多いです。
内定率が低い
企業からすれば、転職エージェントが面談して紹介してくれた人材のほうが安心感があり、採用しやすいと言えます。
「転職エージェントで紹介され書類選考に落ちたが直接応募したら受かった」というようなケースもありますが、基本的にはエージェント経由のほうが内定率は高くなります。
転職エージェントの費用は採用者の年収の3割程度と言われていますから、コストの関係で直接応募のほうが採用されやすいと言う人もいます。
しかし、実際にはより良い人材が採用されているだけです。
経営の不安定な企業なら、お金を掛けられないのでコスト面重視で判断するかもしれませんが、そういった企業は元から転職エージェントに依頼することは考えにくいです。
ですから、直接応募のほうが採用されやすいということは考える必要はないでしょう。
転職エージェント経由で紹介されない場合のみ直接応募するのがベストです。
内部情報が分からない
直接応募の場合は、WEB上の募集案内を見るだけで応募する形になりますから、企業の内情を知ることはなかなかできません。
そうなると、実際の社風や労働環境、詳しい仕事内容まで知ることは難しいです。
転職エージェントを利用した場合、企業から人材紹介を依頼されているため、内部情報も詳しく知ることができる場合が多いです。
直接応募に限らず、ハローワークや転職サイト経由の場合にも言えることですが、企業をよく調べなかったことによるミスマッチは良くあることなので、気を付けていきたいところです。
気になる企業があれば転職エージェントを利用しよう
よほど人気のある企業でなければ、企業サイトからの応募だけでは人材の確保が難しいため、転職サイトや転職エージェントにも依頼している場合が多いです。
良い求人を企業サイトで見つけた場合は、まず転職エージェントに登録して、該当企業の求人が無いか担当者に確認してもらいましょう。
その上で「求人が無い」「紹介が難しいと断られた」という場合は、直接応募するようにしましょう。
エージェントから紹介された企業のHPを見ていたら求人案内があったというケースでは直接応募に切り替えず、エージェント経由で進めるようにしましょう。