dodaは、求人検索型の転職サイトと、転職エージェントのサービスの両方を同一のサイトで展開していますので、少々ややこしい部分があるかもしれません。
そこで、今回はdodaでの直接応募とエージェント経由での応募の違いについて解説していきます。
dodaは直接応募とエージェント経由の2種類応募方法がある
dodaでは、直接応募できる求人と、dodaのエージェントサービスを通して応募する求人の2種類の求人があります。
dodaで求人検索をすると求人が並びますが、各求人の右上には青の「応募する」というボタン(上図左)、オレンジの「応募する(エージェントサービス)」というボタン(上図右)のどちらかが表示されています。
このうち、「応募する」ボタンの求人は転職エージェントのdodaに登録しなくても直接応募が可能です。しかし、「応募する(エージェントサービス)」ボタンのほうは、dodaのエージェントサービスの登録者のみ応募ができる求人です。
直接応募とエージェント経由の応募の違い
直接応募の求人は、応募すれば直接企業が連絡を受け、求職者とのメールや電話でのやり取りになります。
一方でエージェント経由の場合、求職者と企業との間に転職エージェントのdodaが入り、担当のキャリアアドバイザーが企業に応募する形になります。
なぜエージェント経由になるのか
なぜ同じdodaなのに、直接応募できる求人とエージェント経由でしか応募できない求人があるかというと、企業にとっては全く違うサービスだからです。
直接応募だと、誰でも応募できるため、企業が求めていない経歴の求職者まで応募してきますので、書類選考に時間やコストが掛ります。
しかし、転職エージェントほうは、間にdodaが入り、求職者の経歴や特徴などをキャリアカウンセリングなどで見極め、スクリーニングした状態で、企業に紹介しますので、企業からすればある程度マッチングされた状態で人材を紹介してもらえるというメリットがあります。
その分、転職エージェントに支払う費用が必要になりますが、成功報酬制なので予算があればデメリットは少なくない採用方法なのです。
利用者としては、その仕組みを知らなければ意味が解りませんが、直接応募できるかどうかは依頼の方法が違うからというのことが理由になります。
求人数が違う
dodaの保有求人では、直接応募が可能な求人数は10%程度しかありません。その他はエージェントサービスの預かり求人と、非公開求人ですので、求人数に大きな違いがあります。
非公開求人は、dodaエージェントサービスが保有する求人の中で、サイト上公開されていない求人のことを指します。
非公開求人だからといって良質な求人案件だとは限りませんが、多くの優良案件を含みますので、非公開求人が選択肢から漏れるというのは非常に勿体ないと言えます。
非公開求人は時期によっても違いますが、求人のおよそ8割と言われていますので、それだけでも利用するメリットがあります。
求人の質に差が出やすい
エージェントサービスに登録しなくても「直接応募で良くない?」と思う人もいると思います。
絶対にエージェントサービスを利用しないといけないわけではありませんが、当サイトでは基本的に転職エージェントを利用するようにおすすめしています。
求人サイトで応募できるオープン求人は、離職率が高く、少人数ではなく多くの人数を採用したい企業の求人がが多くなります。
離職率が高ければブラックと決め付けることはできませんが、ブラック企業も混ざりやすいということが言えるでしょう。
もちろん、少人数採用で無い分、受かりやすいケースもありますし、優良企業の求人もありますが、求人の質という面でもエージェントサービスを利用したほうが良い場合が多いです。
直接応募とエージェント経由では書類選考に差が出る
また、求人サイトの公開求人で優良企業を見つけた場合も、応募者が多くなかなか書類選考に通過できないという現象が怒りやすいです。
とくに条件の良い案件や、大手企業・有名企業などの求人の場合、応募者が集中する傾向があります。
その点、エージェントサービスでは、紹介された求人に応募していくことになりますので、予め選考通過の可能性が高くなります。
また、推薦状を書いてくれたり、面接後に企業にフォローしてくれたりと、強力なプッシュを受けられる場合も多く、直接応募より有利に選考を進められるメリットがあります。
もちろん、直接応募のほうが通過率が高かったという感想を述べる人もいると思いますが、当然ながら人によってはそのような結果になることもあります。
しかし、トータルでみれば、エージェントサービスを利用したほうが、求人の質が高い割に書類選考にも通りやすいと言えますので、特別な理由が無ければ登録するようにしましょう。
エージェントで落ちた企業への直接応募はNG?
dodaのエージェントサービスを利用していて、書類選考に落ちた企業にどうしても行きたい場合、直接応募を検討する人も少なからずいます。
基本的なルールでは、エージェントで選考に落ちた企業への直接応募はNGです。
企業はdodaのエージェントで紹介した求職者を直接採用することは契約上禁止されています。
ただ、直接応募しても企業が気づかないケースもありますし、採用して契約違反がdodaにバレない可能性も充分考えられます。
ルール上、バレたときの責任も持てませんし、おすすめはできません。
エージェント経由では自分より推薦度が高い求職者をプッシュされてしまい、書類選考ではじかれてしまうようなケースも考えられ、直接応募したら受かったという感想も無いことは無いとだけ言っておきます。
直接応募した場合の連絡はどうなる?
dodaで直接応募した場合の連絡は、企業からきます。
選考状況や応募の結果の連絡がない場合には、dodaに連絡しても解決しませんので、直接企業に問い合わせを行うようにしましょう。
まとめ
直接応募の良い点は、自分の受けたい企業に応募できる点ですが、非公開求人の紹介や様々なサポートが受けられ、選考通過率や内定率を高められることを考えれば、dodaエージェントサービスを利用することが必須でしょう。
ただし、直接応募することがダメだと言っているわけではありません。応募したい求人に積極的に応募していくことも転職活動では1つの方法ですから、ご自分の状況に合わせて良い転職を実現していってもらえれば幸いです。