事務職は女性に人気のある職種な為、競争率は常に高い状況が続いています。
事務職は、比較的誰にでもできる仕事内容な場合も多いアシスタント職ですから、契約社員や派遣社員で済ませる会社も多いですし、残業が少なかったり、体力的に楽な仕事なので、そもそも辞める人が少ないです。
事務職の有効求人倍率は?
それでは、事務職の有効求人倍率はどの程度でしょうか。
厚生労働省の発表する「一般職業紹介状況(平成29年11月分)」(2018年1月現在最新)では、事務職の求人倍率は0.43倍となっています。
こちらはパートを除く常用の雇用形態全ての求人倍率なので、正社員に限定すれば、もっと低いことになります。
非正規雇用を含めても、求職者1人につき0.43社しか求人がないということです。
事務といってもいろいろある
一概に事務職と言っても、一般事務や会計事務、営業事務など、仕事内容はいろいろありますので、それぞれの、求人倍率も紹介していきます。
- 一般事務・・・0.32倍
- 会計事務・・・0.66倍
- 生産関連事務・・・0.66倍
- 営業販売関連事務・・0.88倍
- 外勤事務・・・4.18倍
- 運輸・郵便事務・・・3.15倍
職業によって、求人倍率にも差があることが解ります。外勤事務はテレビやガス・水道などの検針や集金などの仕事なので、一般的な事務職とはイメージが違うかもしれません。
営業販売関連事務は、営業職のサポートや販売窓口での事務を行う仕事です。直接的な売上に貢献する営業や販売のサポートを行うという意味では、企業にとって大切な仕事と言えるでしょう。
そういった理由なのか、0.88倍と比較的高い求人倍率になっています。一般事務を希望するより3倍弱求人が多いことになりますので、狙っていくのも良いでしょう。
事務職への転職は未経験では難しい?
事務職は、比較的誰でもすぐに戦力になりやすい職種ですし、総合職のような煩雑さは滅多にないので、未経験でも応募可能な場合が多いです。
実際にdodaの調査でも、未経験職種での転職が最も多いのは「事務/アシスタント系」で76%の割合が異職種からの転職者です。異職種からの転職というだけで、全員未経験とは限りませんが、未経験の人もとても多いのが解ります。
未経験可能な求人は23%と実際よりも少ないですが、活躍できるスキルや能力を備えた人材であれば、経験に囚われず採用している実態が解ると思います。
そういった意味では、未経験だから難しいということはないということです。
ただし、事務職自体が競争率が高いことには変わりがありませんので、承知の上で転職活動を行うようにしましょう。
未経験で事務職に転職する人の前職は?
未経験で事務職に転職を決めた人は、前職では、企画・管理系、営業系の仕事だった人が多いです。
どちらも、事務職への対応はすぐにできそうな職種です。特に営業系から営業事務なら、営業のポイントを良く解っていそうですし、未経験とは言っても即戦力で働いてくれそうですよね。
事務職ではコミュニケーション能力や、ミス無く事務仕事をこなす正確さなどが求められますが、これらの能力は未経験だとしてもアピールしやすいという点も、未経験の人が多くなる理由なのではないかと推察されます。
未経験でも正社員で事務職になる為には
ここまでで、未経験でも正社員で事務職に転職する事は難しいことではないという事がお解りいただけたと思います。
しかし、事務職の求人倍率を考えれば、転職エージェントは必ず利用するようにしましょう。
転職エージェントの求人倍率は厚生労働省発表の求人倍率よりも2倍近く高いです。それだけ事務職の求人も多くの紹介を受けられる可能性が高くなりますので、積極的に利用していきましょう。
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