転職エージェントは無料サービスですが、その内容は有料レベルです。
さまざまな理由で転職エージェントが必須と言われる時代になっていますが、なぜ転職エージェントを利用したほうが良いのか利用するメリットを解説していきます。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用するメリットは下記のようなことです。
- 利用しないと出会えない非公開求人の紹介を受けられる
- キャリアカウンセリングや転職相談ができる
- 面接スケジュールの調整をしてくれる
- 履歴書・職務経歴書の添削をしてくれる
- 模擬面接などの面接対策をしてくれる
- 企業への推薦・フォローをしてくれる
- 年収交渉や入社日の調整をしてくれる
- 無料でサービスを受けられる
1つずつ解説していきます。
非公開求人の紹介が受けられる
非公開求人は、転職サイトや企業サイトなどインターネット上に掲載されていない求人のことです。
転職エージェントが保有する求人は、エージェントによっても違いますが、約8割もの割合が非公開求人です。
また、転職サイトと転職エージェントでは、そもそも求人数自体にも違いがあります。
- リクナビNEXT(転職サイト)・・・約1万件
- リクルートエージェント(転職エージェント)・・・約23万件(うち非公開求人19万件)
上は同じリクルートキャリア運営で比較してみましたが、リクルートエージェントでなくても大手のエージェントは常時2万~4万件程度の求人があります。
つまり、転職エージェントの非公開求人を選択肢から外した場合、かなりの割合の求人を選択肢から外すのと同様の意味を持つということです。
どうして、非公開求人が存在するのか、メリット・デメリットをもっと詳しく知りたいという場合は下記のページも参考にしてください。
関連ページ非公開求人とは?メリット・デメリットの解説と転職エージェントの非公開求人数一覧
キャリアカウンセリングや転職相談ができる
転職の相談は会社の同僚にすれば転職したいという情報が漏れてしまうリスクがありますし、家族や知人にしても専門的な意見が聞けることは少ないのが実情です。
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが担当につき、経歴や希望条件などから、一緒にキャリアプランを共有し、求人紹介が受けられます。
「キャリアアップするためにどういうキャリアプランを描くのが良いのか」「パワハラを受けているが転職したほうが良いか迷っている」など、人それぞれ転職の悩みは違うものです。
多くの求職者の相談を受けてきている転職エージェントなら、客観的な視点からアドバイスをもらうことができるということは大きなメリットの1つです。
関連ページ転職エージェントは相談したいだけでも利用する価値がある
履歴書・職務経歴書の添削をしてくれる
履歴書や職務経歴書をしっかり作ることは、書類選考の通過率を高めるために必要なことです。
特に職務経歴書は企業に印象の良いアピールができるかがポイントになります。
第三者に添削してもらえるだけでも、意見を聞いてブラッシュアップがしやすいというメリットがあり、それだけでも十分有意義です。
その上、転職エージェントは企業から依頼を受けているため「どのような人材が欲しい」という人材ニーズを把握していますので、より精度の高い応募書類を作成することができます。
関連ページ転職エージェントで書類選考通過率は上がるのか。平均通過率は?
面接スケジュールの調整をしてくれる
転職エージェントでは、利用者と応募企業の間に入って、面接スケジュールの調整を行ってくれます。
簡単に言うとマネージャーみたい仕事をしてくれるわけですね。
自力での転職活動の場合は、自分で企業と直接やり取りする必要があるため、要望を通すにも交渉力が必要ですし、自分の都合を押し通せば、企業の印象を損ねるリスクがあります。
転職エージェントが間に入ることで、手間も省けますしスムーズに日程調整を行うことができます。
模擬面接などの面接対策をしてくれる
面接は転職活動の大きな山場でもありますが、とくに転職したことがない人は、どのような質問が来るのかさえ分かっていない場合が少なくありません。
もちろん、自力で準備していく姿勢は大切ですが、転職エージェントでは面接対策のセミナーがあったり、基本的なポイントをアドバイスしてくれたりします。
また、企業の人材ニーズを知っていますし、過去の面接での質問まで把握している場合もあります。
そのため、自力で対策をするより企業の人材ニーズにマッチしたアピールを準備することができます。
関連ページリクルートエージェントの面接対策。模擬面接は必ず申し込みしよう。dodaエージェントサービスの面接対策は価値がある。模擬面接も受けることを推奨。
企業への推薦・フォローをしてくれる
転職エージェントでは、紹介求人の中に志望度が高い企業があれば、推薦やフォローに力を入れてくれます。
転職エージェントにとっても、企業にとっても、志望度が高く入社の意思が強い人は有難いことです。
応募書類と同送する推薦文(紹介文)や、面接後にアピールが足りなかった部分などを伝えてフォローをしてもらうことができます。
年収交渉や入社日の調整をしてくれる
年収交渉は全てのケースで可能なわけではありませんが、企業が高く評価しているような場合など交渉の余地がある場合があります。
自力で年収交渉を行えば角が立ちますし、気後れする人も多いでしょうから、転職エージェントが交渉してくれるというのは明らかなメリットです。
また、内定後も、労働条件の確認や雇用契約などで不明な点はアドバイスがもらますし、退職手続きの進み具合によっては入社日の調整もお願いすることができます。
無料でサービスを利用することができる
転職エージェントは、企業から採用が決定する際に支払われる紹介料をもらうことで売上を立てていますから、利用者は全てのサービスを無料で受けることができます。
本来ならかなりの料金が掛ってもおかしくない濃いサービスが受けられることを考えると、無料というだけでかなり大きいメリットとも言えます。
企業側のメリットも知っておこう
転職エージェントは求人を依頼する企業にとってもメリットがあります。企業側の視点も持っておくことで、より有意義に転職エージェントを利用していくことができます。
企業側のメリットの詳細は下記のページを参考にしていただければと思いますが、総合的に言えば、転職エージェントに成功報酬を支払う代わりに、人材をマッチングしてもらい、手間を掛けずに良い人材を確保できるということです。
利用者としては「転職エージェントにとって企業がクライアント」だという認識を持つことが大切です。
企業側の要望に応えようとして、「希望しない求人を勧めてくる」「選考辞退を阻止してくる」など、利用者にはメリットの少ない行動をキャリアアドバイザーが取るケースもありえます。
理由を知っていれば理不尽な行動とも言い切れないことが分かるかと思いますので、その上で言いなりにはならず、キャリアアドバイザーと上手に付き合いながら、転職活動を進めていくことが大切です。
関連ページ転職エージェントを利用する企業側のメリットも知っておこう
まとめ
転職エージェントのメリットを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
転職エージェントにもデメリットがないわけではありませんが、利用するメリットはとても大きいです。
求人の質・量という面だけ見ても、転職エージェントを選択肢から外すことでかなり限られてしまうことを考えれば、やはり転職エージェントの利用は必須と言えるでしょう。
転職エージェントを比較・検討する場合は、下記ページを参考にしてください。