第二新卒の転職でエージェントを利用する際、どの転職エージェントを利用するか迷うところだと思います。
転職エージェントは、コンサルタントの相性も大事です。詳細に比較するより実際に複数利用をして、紹介求人や担当との相性で転職を進めるエージェントを絞るという方法が一般的ですし、おすすめでもあります。
ただ、利用する人の年齢やタイプによっては、利用価値が低くなる場合もあり、予め第二新卒で利用すべきなのかは知っておいた方が良い場合も多いです。
マイナビエージェントは第二新卒でも利用できるか
まず、マイナビエージェントの利用に年齢の制限はありません。つまり第二新卒でも、当然ながら利用できます。
「正社員経験者に対する求人紹介」が主なので経歴が無い既卒の人などは登録拒否されるケースもありますが、第二新卒であれば、経験が浅いながら「ポテンシャル採用」をする求人を保有していますので、心配はありません。
利用者の年齢層は?第二新卒は多いの?
上図はマイナビエージェントの登録者のデータです。少し古いデータではありますが、この公表されたデータによれば「第二新卒」=「25歳以下」とうことで言えば、全体の17%です。
ただ、大卒として考えた場合は22歳から24歳の人だけでの割合になりますから、年齢割合的には充分な求人があるということになります。
実際の第二新卒歓迎の求人数は?
ここではマイナビエージェントで第二新卒歓迎の求人数は、時期によって多少前後するものの、だいたい4000~5000件程度です。
職種・業種別に見ていくと下記のようになります。
IT/通信系(ITコンサルタント・SE)・・・683件(内非公開求人514件)
ハードウェア/素材系(電子電機・機械)・・・615件(内非公開求人532件)
営業職(営業・マーケティング)・・・901件(内非公開求人660件)
医療系専門職(医薬・バイオ、看護師・薬剤師・保育士)・・・1043件(754件)
金融専門職(アナリスト・調査・分析)・・・52件(内非公開求人48件)
不動産専門職・・・37件(内非公開求人24件)
建築 設計・デザイン・設備・・・13件(内非公開求人8件)
クリエイティブ系(Web・編集・制作)・・・181件(内非公開求人154件)
バックオフィス系(経営・企画・管理・事務)771件(内非公開求人658件)
マイナビエージェントの第二新卒歓迎求人では、営業職、SEなどのIT系職種、医療系専門職、バックオフィス系(事務系職種)の求人が多いのが解ります。
全求人でも2.3万件程度の求人数ですから、そのうち5000件が第二新卒歓迎の求人だとすれば結構な割合です。
語句解説
第二新卒の定義は?
第二新卒の定義は「社会人経験が3年未満の若手」というのが一般的です。大学院博士課程から新卒で入社した場合30代ということもありえますが、基本的には30代は第二新卒と見られないことが多いです。
18歳から20代の社会人経験が浅い求職者が「第二新卒」になります。
第二新卒歓迎求人の意味は?
第二新卒歓迎とは、「キャリア3年未満と浅く、経験が足りなくても、社会人経験さえあれば募集しています」という若手の人材募集の求人です。
年齢構成上から若手が不足している企業も多く、即戦力としては計算できなくても、将来性や人間性を買って採用しています。
併用すべき転職エージェントは?
第二新卒の利用者や求人数が多いのは、全体の求人数が圧倒的で第二新卒の割合も多い、リクルートエージェントです。
上図は『リクルートエージェント』と
『JACリクルートメント』の利用者の年齢分布(参考:公式ページ)を示したものです。
この図でも解るように、25歳までが30%と非常に多いです。全体の求人数も13万件程度あり、マイナビエージェントの6倍の求人数を保有しています。
このことだけでも、リクルートエージェントを利用しない手は無くないのですが、リクルートの知名度から良質な案件も多く集まる傾向がある為、選択肢を広げる意味でも必ず併用するようにしたほうが良いと言えます。
一方、JACリクルートメントは、外資系に強く高年収のハイクラス案件を中心に扱うエージェントなので、経歴が物を言います。その為、第二新卒の年齢層の利用者は、ほとんどいません。利用しようとしてもほとんどの場合登録拒否されますので、第二新卒の人の場合、相当なスペックを以ていない限りはおすすめできません。
それでは、リクルートエージェントと同様に求人数が圧倒的な『doda』はどうでしょうか。
上図はdodaの利用者の年齢分布です。24歳以下の利用者は14.16%と、マイナビエージェントより少ない割合です。
ただ、全体の求人数が12万件程度とマイナビエージェントと比較すれば、5倍近い求人があります。
サポートにも定評があるので、第二新卒の人の選択肢としてはリクルートエージェントともに外せません。
マイナビエージェントは第二新卒の人にもおすすめ
マイナビエージェントは、就職サイトマイナビの知名度から、若手の認知度が高く、若手のサポートにも良い定評があります。
はじめての転職の人が多いのも特徴で、「どうしてこの求人を紹介するのか」という事まで丁寧に教えてくれ、転職に対する不安を軽減してくれるような丁寧なサポートを受けられます。
納得が行かなければ、無理にゴリ押ししてくるような事も無く、紹介求人もホワイト企業が多く、求人内容は良質だという評判が多いです。
リクルートエージェントやdodaは、求人数から併用すべきですが、求人が多く集まる分、求人の質は玉石混合になりがちです。
人によっては、良質な案件を紹介してもらえますが、そうでない場合、利用者が多い分、応募を急かされたり、担当によってはゴリ押しされたりすることも無いとは言えません。
マイナビエージェントでは、特に急かされるという評判は聞きませんし、実際に利用しても丁寧な印象が強かったです。
求人数の割には、紹介数は多いので、利用時に不満を感じる事は少ないかと思います。
総合して、マイナビエージェントは、第二新卒にもおすすめできます。
求人の幅を広げ、コンサルタントの相性などを含めたリスク分散の為、求人の多い『リクルートエージェント』、
『doda』、丁寧なサポートに定評のある
『type転職エージェント』などとともに併用していくことをおすすめします。
その他にも、『ウズキャリ第二新卒』、『第二新卒エージェントneo』、『ハタラクティブ』など、第二新卒専門の転職エージェントもありますので、あなたの状況に合わせて、利用するようにしましょう。
第二新卒に強い転職エージェントについては、下記のページを参考にしてください。
