今のご時世、オフィスワーク系の仕事でパソコンを使わないということはほとんどありません。
事務職は未経験でもできる簡単な仕事だと思われているかもしれません。
しかし、土日が休みだったり、残業が少なかったりと、メリットを感じる人はとても多く、求人倍率は一般事務だと0.33という狭き門です。
事務職未経験なだけでも、経験者と比べると内定を得るのが難しくなりますので、結論を言えばパソコンはできるようにした方が良いです。
パソコンを使わない事務なんてそもそもあるの?
もちろん、パソコンを使わない事務もないことはないですが、選択肢はほとんどないのが現実です。
「パソコンを使わない事務」などで検索をかけてみれば分かりますが、実際に出てくる求人は「パソコンが使えなくてもOK」という求人ではなく「ワード・エクセルなどの簡単な操作ができればOK」という求人です。
ようやくあったのは官公庁の求人で、書類の仕訳などを行う仕事でパソコンは一切使わないというもので「一般事務」と書いてありましたが、これって事務職でしょうか?
中には「お茶くみと電話番だけでもいい」という企業も存在するかもしれませんが、いまどきそんな仕事は無いと言って良いほど少ないでしょうから、あまり期待しないほうが良いでしょう。
事務職未経験でパソコンが使えない人が転職成功するには?
とはいえ、どうしても事務職になりたいという人もいるでしょう。
パソコンが使えないのは、企業にとってかなりデメリットですが、あまり悲観する必要はありません。
なぜなら、事務職に求められるパソコンスキルはそれほど難しいものではないことが多いからです。
- エクセルやワードがそれなりに使える
- 入力作業が一応できる
- ブラインドタッチはできない
くらいのPCスキルでも、仕事をしながら十分覚えられるので大丈夫です。
ただ、面接時に「パソコンは苦手なんですけど大丈夫ですか」なんて言おうものなら、ライバルがいれば一発アウトなのも間違いないでしょう。
ワード・エクセルなどの基本的な操作は、独学でも十分可能ですから、最低限は勉強しておきましょう。資格を取る余裕があるのなら取っておくのも良いです。
ただ、資格があれば受かるわけではないので、下記のような点に注意して転職先を探すことをおすすめします。
ライバルが少ない企業を狙う
何度も言いますが、事務職というだけで、応募が多数くる企業はいくらでもあります。
そんなところに未経験者、しかもパソコンが苦手な人が応募しても、内定を得られる可能性は非常に低いです。
ですから、あえて条件が良くない企業を選ぶというのは意外と良い方法です。
ライバルが少ない企業は
- 給与が安い
- 休日が少ない
- 駅から遠い
- 立地が悪い
- 事業規模が小さい
などが挙げられます。
給与は安すぎると、後で不満が大きくなりますので、自分で納得のいく範囲にしたほうが良いですが、その他の条件は妥協しようと思えばできるものが多いです。
しかし、転職をするときに、あえて条件の悪い企業に応募しようとはだれも思いませんよね。
そのせいか、条件が良い企業は100人でも応募がきますが、条件が悪いと応募が集まらないケースというのは意外とあります。
極端な話、誰も応募してこなければ、「パソコンが多少できなくても教えればできない仕事じゃないし」と、採用になることも考えられるわけです。
立派な企業で事務職をしたいんだということでないのであれば、小規模事業の求人だってありますので、絶対無理なんてことはありません。
年齢が若くなければ無理とも言われますが、それも応募する企業次第ですし、需要と供給の世界なので、言葉は悪いですが不人気な求人を選べれば採用されることは充分考えられます。
転職前に簡単なPCスキルは身に着けておく
もちろん、仕事上パソコンが全く使えないのは苦痛でしかないでしょうし、できているに越したことはないですから、応募する前に勉強しておくことをおすすめします。
資格はマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)が有名です。
持っていても実務でどれだけ使える人材なのかは判断できませんが、少なくとも「パソコンができない人」という見方はされなくなります。
自信を持てたほうが面接などでも良い受け答えができるでしょうし、余裕がある方や、うまくいかないなと思った人は資格取得にチャレンジしてみると良いと思います。
そんな余裕ないわ!と言う人は、ネット上で独学もアリです。正直、事務職に求められるレベルならネットで検索しながら勉強すれば身につきます。
教えてもらったほうが理解度が深まったり、受け身で勉強できるので、その分費用がかかるのは当たり前といえば当たり前ですが、自力で勉強できる人ならお金をかけて勉強しにいかなくても全然大丈夫だと思います。
「エクセル 使い方」とか「ワード 使い方」とかで調べれば、いくらでも独学できる情報が出てきます。
未経験で事務職に転職するための方法は下記のページに詳しく書いてありますので、そちらも参考にしてください。

まとめ
現在、パソコンが苦手、パソコンが使えないという人でも、ちょっと勉強していけば、事務職の仕事自体はそれほど難しくない場合も多いでしょう。
ただ、応募が殺到する企業にパソコンが使えない人が応募しても「なめてんの?」って思われるのが現実です。
倍率の高い、人気職種だということをしっかり認識した上で、応募が集まりにくい企業も検討しましょう。
派遣でもパートでもいいという30代~40代の主婦層の人は小規模の会社をハローワークで探せば、なんとかなるかもしれません。
私が知っている人でも、PCスキルが全くないのに「エクセル・ワードは基本的な操作ができます」と言って採用されている人はいますし(しかも正社員です)、それで問題なく仕事しています。
面接で嘘をつくのはおすすめできませんが、応募する企業によっては人間性を重視する場合も多いので、ネガティブになるくらいなら当たって砕けろの精神で挑戦してみることをおすすめします。
20代で正社員を目指したいという場合は、やはりそれなりに勉強し、採用された企業で経験を積んだ上で、キャリアアップを目指すと良いでしょう。