リクルートエージェントを求職者として利用する場合と企業が利用する場合の費用について解説していきます。
求職者にとっても、どのようなビジネスなのかを知っておくことで、上手に活用していく役に立ちますので、知らない場合は目を通しておくと良いでしょう。
リクルートエージェントの費用は無料
求職者が利用する場合リクルートエージェントは費用が一切掛かりません。
リクルートエージェントのサービスは、キャリアカウンセリング、求人紹介、書類選考対策、面接対策、面接スケジュールの調整、年収交渉など多岐に渡ります。
にも関わらず、利用者は無料で利用することができる優れたサービスです。
実際に有料でこれだけのサポートをしようと思ったら、相当な費用が掛かるでしょうから、それだけでも価値があると言えるでしょう。
なんで無料で利用できるの?
リクルートエージェントも企業ですから、ボランティアで転職したい人のサポートをしているわけではありません。
求職者が無料で利用できる理由は、「企業が費用を支払うから」です。
企業はリクルートエージェントに、希望にマッチした人材を紹介してもらい、採用が決まったら成功報酬として対価を支払う仕組みになっています。
企業は成功報酬をいくら支払うの?
リクルートエージェントを企業が利用したときに人材を紹介してもらう手数料は、採用する人材の年収の25%~30%と言われています。
しかし、実際には企業ごとに契約を取り交わしますので、一律に決まっているわけではないようです。
例えば、人数が多い場合や、随時採用しているようなお得意様と呼べる企業には割り引くこともありますし、反対に供給の少ない業職種での募集や、厳しい要望を満たした人材を紹介してもらうためには一般的に言われているより高い費用になる場合もありえます。
企業側がリクルートエージェントを利用するメリット
企業が転職エージェントを利用するメリットは下記のようなものです。
- 選考のコストや時間を削減できる
- 良い人材を採用しやすい
- ピンポイントの人材確保ができる
- 非公開で求人できる
- 料金が成功報酬制
選考コストについては、成功報酬によって高い費用が掛かりますが、それでも求職者を絞り込んだ状態から選考ができるので手間も時間も削減できるのが企業にとってメリットになります。
また、誰でも応募できる転職サイトやハローワークと違って、希望に近い人材だけ紹介してもらえるという点で、企業にとっては良い人材を確保しやすいという魅力があります。

企業側も求人を出すだけなら無料
他の転職媒体の場合は、掲載費用が掛かったり、選考をしたものの採用に至らなければ、コストだけ掛ってしまうリスクがあります。
その点、リクルートエージェントのような転職エージェントは、求人を出しても採用に至らない場合は、企業も費用が0で負担になりません。
転職者は無料なのだからお客様気分はやめよう
リクルートエージェントを転職者として上手に活用するためには、ここまで解説してきたような、転職エージェントのビジネスを知っておく必要があります。
その上で、無料だからこそ気をつけたいポイントを紹介しておきます。
エージェントは企業の要望に応えようとする
利用者がいなければ成り立たないビジネスなので、リクルートエージェントにとって、利用者も大切なのは間違いありません。
しかし、費用を持つのは企業なので、クライアントは利用者ではなく企業です。
転職エージェントは、利用者の希望にマッチした求人を紹介して満足のいく転職ができるように宣伝していますし、実際に嘘ではありません。
しかし、クライアントは企業なので、企業の要望には逆らえません。
担当のキャリアアドバイザーを信頼するのは良いことなのですが「バックには企業がいる」という視点を持っておくことで、言いなりにならずに済みます。
売上のために動いていることを忘れずに
基本的にはエージェントも利用者が良い転職をして欲しいと思っていますが、会社員ですから売上の為に動くのも当然です。
そのため、希望しない求人への応募を強く促されることもあります。
「自分のために紹介してくれている」と感じる優しい人もいるでしょうが、希望していない企業に転職しても良いことはあまりありません。
「企業の要望に応えて売上を上げること」がキャリアアドバイザーにとって重要なことだということを認識してけば、希望しない求人はハッキリ断ることができるはずです。
まとめ
転職エージェントはデメリットもありますが、メリットが多いため利用は必須と言えます。
特に、リクルートエージェントは業界最大手で求人数が圧倒的に多いので、基本的には登録必須です。
デメリットも知った上で、上手に活用していくことで、理想の転職を実現していきましょう。