リクルートエージェントで紹介された求人に応募したけど、書類選考になかなか通らないと感じ、いろいろ調べてみたら、社内選考が行われているということを知ったという人もいるかと思います。
このページでは、リクルートエージェントの社内選考の裏事情について解説していきます。
リクルートエージェントは書類選考に通らない?
リクルートエージェントを利用した人の感想に「書類選考になかなか通らない」という意見もちらほら見かけます。
しかし、本当に書類選考に落ち続けるような人は、滅多にいません。
というか、書類選考に落ち続けるような経歴なんだとしたら、そもそもリクルートエージェントから求人紹介を受けられず、面談拒否されることのほうが多いです。
にも関わらず、リクルートエージェントが書類選考に通らないと感じる人がいるのは、下記のような理由からだと推測できます。
- 転職エージェントを使うと通過率が低い
- 応募書類のできが悪い
転職エージェントを使うと通過率が低い
一般的には、「転職エージェントを使うと通過率が上がる」と言われることが多いと思います。
実際に、同レベルの企業に応募する場合、転職エージェントを利用していたほうが通過率は高いでしょう。その理由は、書類の添削と同時に企業に合わせた選考対策をしてもらえるからです。
自力で職務経歴書を作るのと比べ、企業ニーズを把握している転職エージェントに添削してもらったほうが、より良いアピールができますから、通過率が上がるのは当然と言えば当然のことです。
しかし、転職エージェントの場合は、求人の質と言う面では転職サイトよりも高い傾向があります。
自分の市場価値より低い企業に応募し続けた場合、通過率は当然高くなりますから、転職サイトの書類選考通過率は、転職エージェントより高かったりします。
書類選考通過率の目安
- 転職エージェントサイトの書類選考通過率・・・40%~50%程度
- 転職エージェントの書類選考通過率・・・20%~30%程度
転職サイトの求人の質が全て悪いと言っているわけではありませんが、転職エージェントと比較すると、実務経験を問わない求人も多いですし、大量採用や随時採用を行っている企業の求人も目立ちます。
一方、転職エージェントは実務経験を求められる求人が多いですし、リクルートエージェントでも大企業の求人や優良求人が多く、質が高い分、選考基準は高くなります。
その分、書類選考通過率だけを見れば転職サイトのほうが高いという事実はありますが、同じレベルの場合は、転職エージェントを利用したほうが通過率は上がります。
下記のページでは、選考通過率について、転職支援会社の調査データを元に解説していますので参考にしてください。

リクルートエージェントには社内選考がある
リクルートエージェントに限らず転職エージェントでは、企業への書類送付の前段階で、社内選考を行っています。
社内選考は「採用活動を代行する」という転職エージェントのサービスの1つで、企業から依頼されれば、企業の代わりに転職エージェントがあらかじめ選考を行う形になります。
応募者が殺到しまうと、企業側の選考の手間が掛りすぎてしまうため、一定の合格ラインを設けて、いわば0次選考のような選考を行っていると考えれば良いでしょう。
社内選考はザックリふるいに掛けるだけ
とはいっても、リクルートエージェントが行う社内選考は、企業の希望に合わせてザックリふるいに掛けるだけで、あくまで簡単な選考と言われています。
例えば企業側が「○○大卒以上」「実務経験3年以上」「30歳まで」「転職回数3回以下」などの裏スペックと呼ばれる「合格ライン」を伝えている場合、それに見合わない利用者が応募しても、企業に書類が渡る前段階で除外する形になります。
詳細な選考は企業がするので、要は企業に送付しても、「ほぼ間違いなく選考に落ちる」と考えられる応募者だけ社内選考ではじくということになります。
応募しろしろ言うから応募したのに、職務経歴書を企業に見てもらう前に社内選考で落とされるなんて、なんだか納得いかないと思うのも当然だと思います。
しかし、なるべく多く紹介していくためには、業種・職種、簡単な経歴などから、ある程度効率的に紹介する必要性があるのも事実です。
リクルートエージェントの求人紹介は3パターンある

引用:リクルートエージェント
しかし、どの応募でも社内選考で落とされる可能性があるわけではありません。
リクルートエージェントの求人紹介は、面談後に開設する「パーソナルデスクトップ」というマイページにログインすることで、見ることができますが、求人紹介のパターンは3つあります。
- 担当キャリアアドバイザーから紹介される求人
- 新着求人や応募履歴からレコメンドシステムが紹介する求人
- 採用企業や企業担当からのスカウト求人
このうち、キャリアアドバイザーからの求人紹介は、厳選してマッチングを行っているため基本的には社内選考で落とされずらいです。
もし、キャリアアドバイザーからの紹介の書類選考がバンバン落とされるなら、紹介前に企業の希望を把握していなかったり、忘れていたりする使えない担当者の可能性が高いです。
そんな場合は、とっとと担当変更を申し出るようにしましょう。担当変更する際は下記の関連ページも参考にしてください。


社内選考に落ちたなら直接応募すれば可能性はある
転職エージェントから紹介された企業に応募したが書類選考に落ちた
↓
直接応募したら書類選考に通った
というケースもない訳ではありません。
このパターンは、リクルートエージェントの社内選考で落ちて、企業に選考書類が送付されていないケースの可能性が高いです。
どうしても内定を得たい企業の書類選考に落ちた場合は、直接応募しても良いでしょう。ただし、社内選考で落ちたのでなければ、再応募してもほぼほぼ無駄になります。
そこで、書類選考に落ちた段階で、企業の選考で落ちたのか、社内選考で落ちたのか、担当のキャリアアドバイザーに聞いておきましょう。
上手くごまかされる可能性が無いとは言えませんが、「そこまで裏事情を知っているのなら」と率直に教えてくれるかもしれません。
ただし、「直接応募のほうが通過率が高いのでは?」と思っているのであれば、過度な期待は禁物です。
リクルートエージェントの社内選考は、前述の通り、「企業が希望したライン」で足切りをしているのですから、同じようなラインで選考が行われると思っておいて良いでしょう。
ただ、選考書類の内容によっては通過するケースも無いとは言えないといったところです。
詳しくは下記のページも参考にしてください。

リクルートエージェントは、求人数が圧倒的に多く、利用者も多いため、効率的でサポートは手厚くないというイメージもありますが、実際には優秀なキャリアアドバイザーも多く、企業とのパイプも太いので、書類選考対策も非常に優れている転職エージェントです。
ただし、言われるがままに受け身で利用するのではなく、深いところまでサポートしてもらえるように、積極的に意見を求める姿勢を持って利用するように心がけましょう。