リクナビNEXTは、転職者の約8割が利用しているという、リクルートが運営する最大手の転職サイトです。
転職を考え始めたら、「とりあえず登録」と言うほどメジャーな転職サイトですが、「登録すると何ができるのか」「登録にデメリットはないのか」などなど、知りたいこともあると思います。
ここでは、リクナビNEXTを利用するか検討している人のために、良い点から悪い点まで紹介していきます。また、上手な利用方法が解るように説明していますので参考にしてください。
リクナビNEXTとは
まず、リクナビNEXTの基本的な情報を簡潔に解説します。
- 求人数・転職実績が日本最大級
- 毎週新着・更新案件だけでも約2000件
- リクナビNEXTの限定求人が87%
- 転職する人の8割が利用
リクナビNEXTでできること
リクナビネクストを使ってできることは
- 求人情報探す
- 求人に応募する
- スカウトメールを受け取る
- 転職準備段階の情報収集
求人情報を探す
リクナビNEXTの求人情報は、会員登録をしなくても見ることができます。
登録後でないと応募ができませんし、スカウトメールも受け取れないので、初めに登録してしまっても良いですが、登録前に、試しにどんな求人が掲載されているのか見てみても良いでしょう。
求人の探し方は、「職種から」でも「勤務地から」でも簡単に探せます。「残業少な目」など、フリーキーワードで検索をすることもできますので、希望に合った求人が掲載されているか確認してみましょう。
リクナビネクストでは、毎週水曜・金曜に求人情報を更新しています。「今週の新着・更新求人」の中から求人を探すと、掲載したての求人を見つけられる確率が上がります。
ただし、「今週の新着・更新求人」の中には、「掲載を更新したばかり」の企業も含まれています。求人を開始したばかりの企業とは限りませんので、注意が必要です。
長期間掲載されている企業は、応募が募集人数に足りていないか、離職率が高く随時募集しているか、どちらかに当てはまる場合が多いです。
そういう企業を一概にブラック企業と決め付けるのは早計ですが、そういったことがあることも、頭の片隅に置いておくと良いと思います。
求人に応募する
気になる求人があれば、応募してみましょう。学歴や職務経歴、PRなどを記入する「レジュメ」を作成し、求人に応募すると、企業から選考結果が届き、面接に進める場合は日程の調整が始まります。
目安ですが、合格の場合は大体1週間程度で連絡が来ます。早いと即日、遅くても2週間は掛らないでしょう。
応募後は合否を待っているだけではなく、積極的にどんどん求人を探しては、応募していくことが大切です。
スカウトメールを受け取る
リクナビネクストでは、レジュメを登録すると、企業の採用担当者や、転職エージェントなどからスカウトメールが送られてきます。
求人を自分で探すだけだと、応募先はどうしても絞られてしまいますが、スカウトの中から、思ってもみなかった企業に興味が湧くこともあります。
リクナビネクストに登録後は、すぐにレジュメを記入して、スカウトメールを受け取れるようにしておきましょう。
転職準備段階の情報収集
リクナビネクストは、求人に応募するだけではなく、転職活動に関する情報を収集し、準備を進める為にも役立ちます。
求人を確認しつつ、業界情報や、選考に通りやすい応募書類の書き方、面接対策等々、様々な情報を収集するのにとても便利です。自分で情報を収集するのには時間も掛かりますし、いろいろなサイトを見ていると、どれを信じたら良いのか解らなくなってしまうこともあるでしょう。
リクナビネクストなら、多くの転職成功者のデータや、転職支援のノウハウが蓄積されていますので、信頼に足る有益な情報ばかりです。
とくに、「今すぐに転職したい」というよりは「転職を考えてみようかな・・・」といった、「これから」の人には、参考になることが多いと思います。
リクナビNEXTの上手な利用方法
①メールアドレスは専用のメールアドレスを使う
スカウトメールは、思った以上に大量に届くと思っておいて良いでしょう。
企業側は、スカウトメールを送るだけで費用が掛かりますので、無駄にメールを送っている訳ではありませんが、より多くの転職希望者に連絡したいと思えば、絞込みの範囲が広くなるものです。
結果として、登録者側からしてみれば「こんな仕事は希望していない」と言うような希望に添わないオファーが届くことも多いのです。また断れば二度とオファーが来ない企業もあれば、エージェントなどの転職支援会社からの連絡は、何度断っても来ることがあります。
必要なオファーだけ欲しいのは、利用者側からしてみれば当然ですが、費用を支払うのが掲載する企業側な以上、利用社の利便性以上に、企業側のニーズが優先される仕組みなのは、ある程度は仕方ないことです。
しかし、大量のメールが届けば、不快な思いをする人もいます。特にスマホで受け取れて、プッシュ通知が来るようにしてある場合などは、スカウトメールで嫌になってしまうかもしれません。
ですから、登録するメールアドレスは、専用のフリーメールを使用するか、スマホとの連携は避けるようにしたほうが良いでしょう。
スマホしか使わない場合は、多少不便に感じるかも知れませんが、フリーメールのログインページをブックマークしておけば、すぐにメールにアクセスできます。
②レジュメはブラッシュアップを
スカウトメールの来る数が多くても少なくても、レジュメは少しずつブラッシュアップするようにしましょう。
実際に面接になると、「職務経歴書」を持参するのが標準的です。ちょくちょくレジュメを更新しブラッシュアップすることで、職務経歴書に書くアピールポイントなどが自然に整理されるようになります。
また、レジュメもアピールポイントが洗練されていれば、優良企業からのオファーも届きやすくなります。
また、適当に書いたレジュメより、きちんと書いたレジュメのほうが、より適切なオファーが届くようになり、自分の市場価値を把握しやすいです。
③グッドポイント診断を活用する
リクナビNEXTでは、「グッドポイント診断
」という、便利な登録者専用のツールがあります。
30分程度時間が掛かりますが、案内に従って診断を進めるだけで、自分では客観的に把握しづらい「強み」を知ることができます。
グッドポイント診断では、親密性・受容力・決断力・慎重性・挑戦心など、18種類の項目の中から、あなたの強みを5つ診断してくれます。
転職活動の準備として必要になる「自己分析」ですが、グッドポイント診断をするだけで、自分のアピールできるポイントを知ることができて、とても参考になります。
また、求人への応募時に診断結果を添付することができ、診断結果が企業に勝手にアピールしてくれます。実際に応募者の8割が診断結果を添付しています。企業にとっても客観的な情報が得られ、お互いにメリットのある仕組みです。
自分で気付けていなかった、アピールポイントに気付くことができれば、かなり有意義な診断になりますので、グッドポイント診断だけでも利用価値は高いと言えます。
リクナビNEXTのデメリット
転職サイトは、業界の情報を収集したり、求人を確認しながら、「どんな転職をしたいのか」など心の準備をするのには、とても役立ちますし、応募すること自体はとても簡単です。しかしデメリットも存在します。
リクナビNEXTに限らず、転職サイトを利用した転職活動は、ほとんど自分で進める必要があります。
また、転職サイトでも求人は沢山掲載されていますが、良質な求人は「転職エージェントの非公開求人」のほうが多くあります。
転職サイトよりも、「利用のハードルが高く、優秀な人が集まりやすい」「担当者が直接ヒアリングする」など、企業にとっても希望する人材の確保には転職エージェントの利用がベストだと言えます。
その為、転職サイトのみでの転職活動を行う時点でデメリットがあります。
おすすめは転職エージェントとの併用
求人の紹介から職務経歴書や、面接対策、スケジュール調整や待遇面の交渉など様々なサポートを受けられる転職エージェントの利用は特別な理由がない限り必須と言えます。
すぐにでも転職したいのであれば、転職サイトの登録は「一応しておく」程度の捉え方で良いでしょう。転職エージェントでは「紹介を断られる」事もありますが、ネガティブに考えて利用しないのであれば勿体ないです。
転職エージェントには、高年収の人でないと断られるようなハードルの高いエージェントから、既卒や第二新卒など若くて経験が浅い人でも利用できるエージェントまで、選択肢が多いので、どんな人でも積極的に利用することをおすすめします。
一方、転職サイトは、「また今すぐに転職とまでは考えていない」「良いところがあれば転職したい」というくらいの、転職準備段階の方におすすめです。
求人や転職の情報に触れながら、「どういう転職をしていきたい」か考えたり、グッドポイント診断で自己分析をしてみたりしながら、転職のモチベーションを上げていくように使用するのがベターです。
また、転職エージェントに登録すれば100%希望の転職先を紹介してもらえるわけではありませんし、自分でも手さぐりで転職先を探しながら、転職サイトで満足の行く転職を掴む人も多くいらっしゃいます。
どちらも、それぞれに利用価値はありますので、併用しても問題ないので、併用することをオススメします。
しかし、「すぐにでも転職したい」と言う人は、リクナビNEXTの登録はさておき、転職エージェントを利用することをおすすめします。
最後に結論としてまとめると・・・
- 「転職を検討したい」と考えている人・・・準備段階として転職サイトの利用がベター
- 「今すぐにでも転職したい」と考えている人・・・転職エージェントの利用がベター
- 併用に際してデメリットはないので、併用がおすすめ
ということになります。
転職エージェントにしても、複数登録が基本になります。多少煩わしさや面倒臭いといったことはあると思いますが、転職は人生でも大きな分岐点になる大イベントです。
大変な事もありますが、メリットを最大限に得られるように転職活動を進めていただければ幸いです。
転職サイトについてや、転職エージェントについて、さらに詳しく知りたい場合は、当サイトの下記のページも参考にしてください。