同じリクルートキャリアの転職サイトでも「リクナビネクスト」と「リクルートエージェント」はまるで違うサービスです。
良く解らないという人は、まずこのページをお読みいただければ違いが解るように解説していますので、参考にしてください。
リクナビネクストの特徴
- 求人数・転職実績が日本最大級
- 毎週新着・更新案件だけでも約2000件
- リクナビNEXTの限定求人が87%
- 転職する人の8割が利用
リクナビネクストは、求人数や転職実績で日本最大級の有名な転職サイトですから、転職するならまず登録する転職サイトです。
リクルートキャリアの運営で、企業とのパイプが太く、求人が集まりやすいため、選択肢を増やすのであれば、登録しておいて損がありません。
リクナビネクストを使った転職活動の方法は、サイト上で公開されている求人を検索して探し、直接応募する方法が1点。
もう1点は、レジュメを登録することで、企業や転職エージェントからのオファーが届くスカウト機能を活用する方法です。
自分の強みが解る自己分析ツール「グッドポイント診断」をはじめ、転職活動に役立つ情報が豊富にあり、転職活動初期の情報収集にも有用なサイトです。
リクルートエージェントの特徴は?
- 圧倒的な求人数を誇る
- 幅広い求職者に対応できる
- 面接対策にも定評がある
- 年収交渉にも強い
リクルートエージェントは、国内最大手の転職エージェントです。
他の大手転職エージェントと比べても求人数が圧倒的(約21万件)で、多くの人に利用価値が高い、登録必須の転職エージェントと言えます。
求人数が多いため、幅広い業界・職種の利用者に対応でき、弱みが少ないのもメリットです。
反面、利用者も多いので、サポートの対応が人によっては事務的に感じることもあるかもしれません。良い意味では効率的ということでもありますが、手厚いサポートを期待する人は、他社も併用するなど上手に活用しましょう。
リクナビネクストとリクルートエージェントの違い
リクナビネクストとリクルートエージェントは、どちらもリクルートキャリアが運営する転職支援サービスですが、どのような点が違うか解説していきます。
転職活動の方法の違い
まずは、そもそもの話になりますが、リクナビネクストのような求人サイトとリクルートエージェントのような転職エージェントでは、転職活動の方法に大きな違いがあります。
リクナビネクストのような求人サイトでは、基本的に直接応募し活動を進めていきます。
リクナビネクストにはスカウト機能もあり、企業や転職エージェントからのオファーを受けることもできますが、基本的には自力で直接応募していくことになります。
一方で、リクルートエージェントでは、下記のようなサポートが受けられます。
- キャリアカウンセリング
- キャリアや希望にマッチングされた求人の紹介
- 職務経歴書の添削・アドバイス
- 面接スケジュールを企業側と調整してくれる
- 模擬面接などの面接対策
- 面接後のフォロー
- 年収交渉
1人で転職活動を進めるのと違い、アドバイスを受けられるので、転職での不安や疑問が解消しやすいという点でも利用する価値があります。
非公開求人の有無の違い
リクナビネクストの求人は、サイト上に公開されているもののみです。
一方リクルートエージェントのような転職エージェントでは、転職サイト上では、公開されていない求人をたくさん保有しています。
企業が非公開求人にする理由は、下記の2点です。
- 戦略的な意味合いで人材募集を他社に知られたくない
- 公開求人で募集すると人が集まりすぎて選考が大変になる
非公開求人なら、同業他社などに知られることなく求人が出せるので、戦略的に転職エージェントを利用するケースもあります。
また、リクナビネクストとリクルートエージェントでは、求職者の転職活動方法にも違いが出ますが、依頼する企業側も採用方法やコストに違いがあります。
例えば、一括で大量採用したければ、沢山募集をしてもらえるリクナビネクストのほうがコストが下がるでしょうが、少人数の募集の場合大量に応募が来ても、選考にコストが掛ってしまいます。
つまり、企業側のニーズによって、どちらに依頼するのかが変わってくるということになります。
求人の質と量が違う
リクナビネクストとリクルートエージェントでは、求人の質と量にも違いがあります。
求人数はそれぞれ下記の通りです(2018年8月現在)
- リクナビネクスト・・・約1万件
- リクルートエージェント・・・約21万件
リクナビネクストのほうが一括採用を行っている企業が多くなりますので、募集人数での比較ではありませんが、それにしても圧倒的にリクルートエージェントの求人数のほうが多いことが解ると思います。
また、求人の量だけでなく、求人の質にも違いがあります。
求人の質というのは、一概に言えるものではありませんが、良質な求人を多く保有しているのはリクルートエージェントです。
前述したように、リクナビネクストのような求人サイトでは一括採用をする企業や、随時求人を募集し続けている企業が多いです。
裏返せば、多くの人材を募集しているということなので、良い面もありますが、離職率が高い業種や職種の求人が多くなる傾向があります。
リクナビネクストは有名企業も求人を出していますし、全ての求人の質が低いということではありませんが、キャリアアップをしたいのであれば、リクルートエージェントを利用するほうが良いです。
リクルートエージェントには悪い求人がないの?
補足になりますが、リクルートエージェントも全て良質な求人というわけではもちろんありません。
リクルートエージェントは、利用者の入社が決まると企業から年収の30%と言われる高額な報酬を受け取りますので、質が高い企業が多いというのは間違いではありません。
しかし、リクナビネクストで募集しても、応募者が集まらず余計にコストが掛ってしまうケースもあります。
名前がある企業には応募が集中しがちですが、無名な中小企業では、エージェントに紹介してもらえないと人員確保がままならないですから、そういった企業もリクルートエージェントに依頼することがあります。
それらの企業がすべて質の低い企業というわけではありませんが、良い求人ばかりではないということは認識しておくようにしましょう。
転職サイト | リクルートエージェント | リクナビネクスト |
---|---|---|
求人数 | 非公開求人を含む約21万件と圧倒的な求人数。 | 約1万件 |
求人の質 | 大企業から中小ベンチャーまで幅広く求人を保有する。一流企業や高年収求人やハイキャリア求人、優良中小企業の案件も豊富にある。 | 飲食、販売職、営業職(とくに不動産営業)など、一括採用や随時募集の案件が多く、 |
転職活動方法の違い | キャリアアドバイザーが担当に付いて、求人紹介から選考対策など様々なサポートが受けられる。 | 基本的に自力で転職を進める |
リクナビネクストとリクルートエージェントどちらを使えば良いの?
特別な理由がない限り、基本的にはリクルートエージェントに登録し、面談を受けてみることをおすすめします。
エージェントでは、保有している求人数がまるで違ったり、プロのキャリアアドバイザーからアドバイスやサポートを無料で受けられますから、1人で転職活動を行うのと比べて負担がまるで違います。
紹介される求人は、利用する人のキャリアや年齢などによっても違いが出ますが、総合的にリクルートエージェントのほうが質が高い企業が集まる傾向がありますので、利用しないというのはもったいないです。
学歴やキャリアによっては、求人紹介を断られてしまうこともありますが、初めから登録しないというのは、その時点で非公開求人の紹介を受ける選択肢を消してしまうということでもあります。
転職活動全般にも言えることですが、良い求人を紹介してもらえなかったり、選考に落ちたりということで、毎回落ち込んでいては転職活動自体がなかなか進みません。
落ち込むこともあるでしょうが、できるかぎり前向きに積極的に行動を起こしていくようにしてくださいね。
直接応募のほうが内定率が高い?
基本的には、企業の依頼した人材ニーズにマッチしているかいないかということが選考通過のポイントになりますし、マッチ度が高ければ、転職エージェントが企業にプッシュしてくれます。
リクナビネクストのほうが求人数が少ないのに対して、利用者は多いですから、そういった意味を含めてもリクルートエージェントのほうが内定率は高くなります。
しかし、リクルートエージェントような転職エージェントは、企業の支払う報酬も多額なので、直接応募のほうが選考に通過しやすいという人もいます。
しかし、良く考えてみれば解りますが、採用コストをケチって転職エージェントの紹介する人材を蹴り、直接応募してきた人材を採用するような企業は良い会社でしょうか?
希望に合った企業の紹介が受けられない場合に、直接応募ができればそうすれば良いですが、基本的には直接応募ができない非公開求人の紹介をメインに考えることを軸にしたほうが良い転職ができると思います。
まとめ
リクナビネクストは「今からじっくり転職活動をしようと思っている人」や「自力でマイペースに転職したい人」、飲食や販売業、不動産営業など、求人が多い業種・職種への転職を考えている人におすすめです。
また、グッドポイント診断などのツールやノウハウコンテンツなどは充実していますので、情報収集には便利です。
リクルートエージェントは、正社員、契約社員、派遣社員の経験が無い人以外にはもれなくおすすめですが、「すぐに転職しようと思っていない人」にはおすすめできません。
「今すぐ転職したいと思っている人」や、「仕事をしながら転職活動をしたい人」は、積極的に利用するようにしましょう。