転職は回数を重ねれば重ねるほど、内定を得づらくなり、年収も下がってしまう傾向があります。
とはいえ、現状に大きな不満がある人にとっては、今の会社に残る選択肢が幸せであるとは言えません。
また経歴が優れている人にとっては、転職の回数に限らず、より良い転職先を見つけることは可能です。
このページでは、転職2回目の転職成功率を年代別に紹介し、転職回数が少ないほうが良い理由を解説していきます。
年齢別の転職回数と成功率
上の表はdodaの「転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性」で紹介されているデータです。
年代に関わらず、転職回数とともに成功率が下がっていくことが解ります。
しかし転職2回目なら、一番成功率の低い24歳以下の年齢層でも60弱の成功率になりますし、25歳以上では85程度の成功率はあります。
このデータから見れば、24歳以下の20代前半で2回の転職は結構厳しくなるが、20代で2回の転職であれば大きな問題はないということが解ります。
35歳以上の年齢層に限って言えば、2回目の転職でははじめての転職より成功率が高く、3回目の転職でも90%の成功率があります。
20代前半は2回目でも厳しい
20代前半は、いわゆる第二新卒の世代で、需要が大きい年齢層です。
にも関わらず、転職成功率が60%にも下がるということは、厳しくなると言わざるを得ません。
もちろん、1回目の転職と比べた場合のことなので、転職ができないというようなことはありませんが、安易に転職を繰り返すことで、どんどん不利な状況を作ってしまうのはいただけません。
20代前半がなぜ2回目の転職で厳しいかは、やはり経歴が浅すぎることが理由になります。大卒であれば、2年間に2回転職を行うことになりますので、即戦力としての期待は、ほとんどできないような経歴になってしまします。
逆に、それでも成功率が60%というのは、この年代を企業が欲しがっていることが良く解るデータとも言えるでしょう。
より有利な条件でキャリアアップできる転職をしたいのであれば、3年程度の経歴と、そこで培った経験やスキルを十分にアピールして転職することが望ましいです。
ただし、自分に合った仕事を探しているのであれば、無理に今の会社にととまることが正解とは限りません。
短期間での転職回数が多ければ、企業は「またすぐに辞めてしまうのでは?」という懸念が出るのは当然ですから、自分が望んだ企業が見つかったことや、次は長く勤めるという意欲を、しっかりとアピールすることが大切です。
20代後半の2回目の転職は問題なし
20代前半と違って、20代後半なら、2回目の転職でも大きな問題はありません。
そこそこの経歴もあるはずですので、経験とスキルを活かした転職が可能になるでしょう。
ただ、未経験職種に挑戦する場合は、しっかりと考えて、最後の転職にするくらいのつもりで臨んだ方がよいでしょう。
その後、実際には転職するにしても、キャリアチェンジは年齢が高くなれば、なかなか難しくなるので、20代のうちに自分が長く勤められる仕事を探しておくに越したことはありません。
30代以降は回数を気にするより、どう評価を上げるか
30代以降になれば、2回目の転職は、多い回数ではありませんので、支障があるわけではありません。
それよりも、年齢なりの経験やスキルを、どう売り込むかということが重要です。
いくら優れた経歴を持っていても、あなたの能力を欲しくない企業であれば、採用することは難しいですし、仮に採用するのであれば、条件面は我慢してもらわざるを得ません。
反対に、企業のニーズに応えられる人材であり、そのことをアピールさえできれば、年収アップなど希望の条件を叶えていき成功の可能性も格段に上げることができます。
まとめ
20代の若いうちは、転職回数が多ければ「また辞めるのでは?」「我慢が足りないのでは?」とマイナス面を見られがちです。
ただし、近年の若手不足は顕著ですので、多少のマイナス面には目をつぶってでも人材確保したいという企業は沢山あります。
その為、決して厳しいわけではありませんが、将来のことを考えれば、安易に転職を決めることが望ましいわけではないことを知っておくべきだと思います。
また、年齢が高くなるほど、転職回数で転職が不利になることは少なくなりますが、その変わりに、自分の持つ経験やスキルと企業のニーズが合うかどうかということがより大切になってきます。
いずれにせよ、2回目の転職ではそれほど回数を気にする必要はないと言えます。
転職の有利不利を考えるよりも、転職後に満足できる企業選びを行い、繰り返し転職しないで済むような良い転職ができるよう準備を進めていくようにしましょう。
その為にはより企業の内部情報を調べ、自分を活かせる転職先を探すことが大切です。
まずは、転職エージェントに登録して、どのような企業が自分の経歴をマッチするのか確認するところから始めていきましょう
転職エージェントは、いろいろありますが、『doda』と『リクルートエージェント』は、他のエージェントと比べて求人数が圧倒的な為、まず最初に登録すべきです。
コンサルタントとの相性も重要になりますので、より多くの転職エージェントに登録して、その後絞っていく形で利用していくことをおすすめします。