大企業から中小企業への転職を考えている人も多いのではないでしょうか。また、現在中小企業に勤めていて、このまま中小企業に勤めていて良いのかという思いがある人もいらっしゃると思います。
当然ながら規模に関わらず、良い会社はありますし、単純に中小企業だからダメとか大企業だから良いということはありませんが、中小企業に勤めるデメリットを知った上で、メリットが勝るかどうか、よく考えてみることが大切なのではないでしょうか。
このページでは、中小企業のメリット・デメリットを解説した上で、優良中小企業を探す為に利用すべき転職エージェントの紹介もしていますので参考にしてください。
中小企業のデメリット
「中小企業への転職にはリスクがある」と考える人もいるでしょう。
- 福利厚生が充実していない
- 事業そのものの不安定さ
- 1人あたりの比重が大きい
福利厚生が充実していない
退職金や各種手当など、企業によっては福利厚生が不十分な場合もあります。
しかし、一口に中小企業と言っても実情はピンキリです。中小企業を選択するのであれば、しっかり下調べして納得のいく福利厚生なのか確認することが大切です。
事業そのものの不安定さ
大手企業でも安泰と言える時代ではなくなってきていますが、それでもやはり大企業は関連する企業も多く、1社の倒産が多くの失業者を生んでしまうなど影響が大きいことから、中小なら潰れるようなケースでも銀行の債権放棄や銀行からの外部役員を受け入れることで増資されるような救済処置が行われることが多いです。
もちろん、そのような場合はボーナスカットやリストラもあるので、大企業だからと言ってリスクがないわけではありません。
しかし、中小企業を選択する場合、業績や将来性などはしっかり見極めるようにしたいところです。
1人あたりの業務の比重が大きい
一般的に大企業と中小企業とでは、人件費に掛けられる費用が違います。限られた人員で仕事を行う分、部署ごとに仕事が細分化されている大企業とは違い、1人の守備範囲が広く、様々な業務をこなす必要があるケースもあります。
人によってはメリットが大きい
中小企業の場合、経営者や役員など、いわゆる会社のお偉いさんとの距離感は大企業とは比にならないほど近いです。
東証一部上場ともなると、10年働いていても社長の顔は2~3回ほどしか見たことがないなんてことも普通にありますが、中小企業の場合、下手すれば隣の部屋に社長がいることだってあるわけです。
いちいち稟議を通して、意思決定に時間が掛かる大企業と違って、役員や社長の決断で大きく仕事が動く機会を目の当たりにできます。
自分の情熱を傾けた仕事や、アイデアがスムーズに形になっていくのは、とてもやりがいのあることです。
自分の裁量で決定できることも、大企業より多くなりますし、それだけ責任も大きくなりますが、やり甲斐があります。張りのある仕事を続けられることで、成長できる人も多いでしょう。
また大企業から中小企業への転職の場合、給与アップを勝ち取りやすく、与えられる待遇などの条件が良い場合も多いです。
働き次第では、大企業では、よほどの業績を残さなければ、考えられない役員などへの出世の可能性も開けますし、中小企業ならではのメリットとも言えるでしょう。
中小企業が断然多いという事実
中小企業の定義は、中小企業基本法において定められており
製造業の場合、資本金3億円以下 または 従業者数300人以下
卸売業の場合、資本金1億円以下 または 従業者数100人以下
小売業の場合、資本金5千万円以下 または 従業者数50人以下
サービス業の場合、資本金5千万円以下 または 従業者数100人以下
となっています。
企業数で言えば、大企業は実に「0.3%」しかありません。残りの99.7%は中小企業です。
従業員の人数で見ても、30%が大企業、残り70%が中小企業の従業員といった具合です。
つまり、世の中全体で考えると、大企業に勤めている人は3割しかいないのです。
2016年の大学進学率は約52%。卒業しない人もいますが、およそ5割が大卒ということです。仮に学歴が優秀な順に大企業に行くと仮定したなら、上位3割しか大企業には勤めることができないということになります。
実際には、大企業の社員の中でも工場などには高卒の社員も沢山いますし、学業が優秀な人が大企業に行くとも限りませんが、全体的に見れば大企業に勤めている人は一握りだということになります。
メリット・デメリットを知った上でキャリアプランを
ここまで解説してきたように、現実的に中小企業に勤める人のほうが多いのですから、メリットとデメリットを知った上で、どのように働いていきたいかしっかりと考える必要性があります。
当然ですが、大企業に勤めるにしても、メリットばかりではありません。大企業だから転職成功という訳ではありませんし、反対に中小企業に転職するということでも、転職成功とは言えません。
大切なのは「どう働いて、どう生きていくのか」というキャリアプラン、ライフプランを考えることです。例えば「やり甲斐がある仕事をしたい」「自分の能力を生かせる仕事がしたい」と考える人がいれば、極端ですが「仕事は給料さえもらえればそれでいい」という人だっています。
いくら、人から褒められても、自分が満足しなければ転職成功とはいえません。転職成功の為には、自分が仕事を通じてどのように生きていきたいかを知っていることが大切ですし、その実現の為に転職先を選ぶことが大切です。
良く考えずに、優先順位を大企業に転職することに設定してしまえば、優良中小企業の情報は見えなくなってしまいます。反対に「自分には大企業は難しい」と思っていれば、大企業に転職できるチャンスを見逃してしまうことになるでしょう。
大企業、中小企業と転職先を安易に設定する前に、自身のキャリアプランを今一度、見つめ直してみることをおすすめします。
優良中小企業に転職したいなら使うべき転職エージェント
優良中小企業の求人案件を多く取り扱う転職エージェントを利用することは、希望を叶える大きな力になります。
ここでは、優良中小企業への転職を実現する為におすすめの転職エージェントを紹介しますので、参考にしてください。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、日本最大手の転職エージェントです。大企業はもちろん、優良中小企業の非公開求人も多く保有しています。
大企業から中小企業への転職では、年収アップ率もアップ額も高くなる可能性があります。
doda
dodaはリクルートエージェントと同じく、求人数が他社を圧倒する転職エージェントなので登録は必須です。
優良中小企業の求人案件はリクルートエージェントよりも多いという評価もありますし、サポート力に定評があり、ホワイト企業の求人案件を紹介してもらえる確率が高い転職エージェントです。
typeの転職エージェント
人材紹介の老舗キャリアデザインセンター運営の転職エージェント。年収アップ率は71%と驚異的。手厚いサポートに定評があります。
首都圏中心に展開するエージェントですが、大企業の求人が手薄な分、優良中小企業の求人案件には強みがあると定評があります。
首都圏での転職を希望するのであれば登録しておいて損のない転職エージェントです。