社会人1年目、2年目で仕事を辞めたいと言う人は少なくありません。
「学生気分が抜けきらないからだ」という声もあるでしょうが、確かに社会は理不尽な事も多く、理想と現実のギャップに苦しむものです。
しかし、ただただ我慢を続けていて、これから何十年もの間、働き続けることはできるのでしょうか。
本当に我慢が足りないだけなら忍耐力を身に着けることも大切ですが、そうではないのなら、転職を検討する事も自分の社会人生活を幸せにしていく上では大切なことではないでしょうか。
このページでは、社会人1年目、2年目で会社を辞めたいと思ったとき、どうするべきか判断の参考にしていたければ幸いです。
社会人1年目、2年目で仕事を辞める人は多い
実は、転職経験者の6割以上が、初めての転職は3年未満だと答えています。
また、厚生労働省が発表する「新規学卒者の離職状況」によれば、大卒の新社会人が、3年未満に退職した率を表す「3年離職率」は最新の年度で32.2%です。
社会人1年目(28年3月卒)で11.3%が会社を辞めていますし、2年目(27年卒)の人は22.3%が退職しています。
年度によっても違いはあるものの、大差がなく、一定の割合で短期間での退職者は出るということが解ります。
単純計算すれば、新卒から1年に10%ずつ会社を辞めていくことになります。
つまり新卒の社会人10人いれば、1人は1年未満で転職し、もう1人は2年目に転職、3年までには10人中3人もの人が転職しているのです。
社会人1年目、2年目で転職はするべきか
転職をするべきか否かは、人によっても違いがありますが、決して転職しづらい事はありません。
企業は若手の世代の人材不足が深刻です。新卒採用は大手の人気企業に流れてしまい、思うように人員確保できない場合も多く、第二新卒の若手に注目が集まっています。
第二新卒は、新卒と変わらない若いフレッシュな人材でありながら、ビジネスマナーを身に着けていて0から教育する必要がないという点も企業にとっては都合が良いです。
しかし、実際には、またすぐ辞めてしまうというケースも少なくなく、思ったように教育できなかった企業は経験のある即戦力の人材を希望することも増え、採用も多様化してきています。
必ずしも、どの企業でも第二新卒を欲しがるかと言えば、そうとは言い切れないという認識は必要です。
社会人1年目や2年目では、ほとんど経歴が無いのと同じなので、「また辞めるのでは」という企業の不安を払しょくする必要があります。
転職したほうが良いかの判断は、非常に難しいですが、現状不満が多く辞めたい場合は、現状より転職したほうが良くなるのであれば、転職したほうが良いでしょう。
ただ、人材価値は、転職の回数が増えれば増えるほど下がっていく傾向がありますので、企業選びは慎重に行う必要があります。
転職したほうが良いかどうか知る方法は?
それでは、どうやって転職したほうが良くなるのかどうか知るかについて解説します。
いくら机上の上で計算していても、実際に転職をしたときにどうなるかは解るはずもありません。
まず、どのような条件の企業に転職できるかを知らなければ、転職したほうが良いのかどうか知ることもできないと言えます。
つまり、自分の人材価値を知る必要があるのです。
転職市場において、どのような評価を受けるのかは、転職エージェントで求人を紹介してもらい、アドバイスを受けることが一番手っ取り早いです。
転職エージェントでは、内定の可能性が低い企業の紹介は受けることができませんので、紹介された企業のレベルや年収などの条件が、そのまま、あなたの人材価値だと考えて良いです。
ただ、転職エージェントによって保有する求人には違いがありますし、その時その時の求人の出方によっても違いがありますので、複数のエージェントを利用して「このくらいの企業を紹介される」という手応えを掴むようにしてください。
紹介企業で希望を実現できるかで判断する
求人を紹介してもらえるからといって、どこでも良いという人は、ほとんどいないと思います。
若いうちは、企業のネームバリューや事業規模だけで判断してしまいがちですが、実際には中小企業でも優良企業は多いですし、反対に一流企業と言われていてもブラック企業は数多くあります。
大切なのは、あなたにどのような希望があり、その希望を実現できる企業なのかどうかを見極めることです。
希望には年収もあるでしょうし、労働環境もあるでしょう。または若手の意見も聞き入れてくれる風通しの良い企業が良いのかも知れません。
もちろん、全ての希望を実現できる可能性はそう高くありませんので、高望みをしてしまうと紹介される企業が限定されすぎてしまいますが、これだけは実現しておきたいという条件は、絶対に譲らないようにしてください。
そうでないと、転職した後に、また不満が噴出する可能性が高いからです。何度も繰り返し転職すれば、その後のキャリアに大きな影響を及ぼすことになりますので、慎重に検討する必要があります。
しかし、転職エージェントでは、企業の内部情報も詳細に把握していることが多いので、失礼にならないように丁重な姿勢でいろいろ聞いてみるようにすると良いでしょう。
転職エージェントも入社後すぐに辞められるとペナルティーがありますし、担当の評価にも影響するでしょうから、知りたい事があれば、惜しみなく教えてくれる場合がほとんどです。
紹介企業に転職することによって、不満を解消し、希望を実現できる可能性が高いようであれば、転職を決断すれば良いですし、そうでない場合は、会社に残るという判断をすれば良いです。
転職エージェントには相談だけとは言わないこと
転職エージェントは、すぐに転職したい人しか相手にしてくれません。
「まだ転職するつもりはない人でも、相談だけでもokです」的な事は、どの転職エージェントのサイトでも書かれていますが、実際には、転職をすぐする気が無い人に紹介できる求人などありませんし、内定が決まりそうな人のほうが優先順位が高くて当然です。
良いところがあるのかどうか確認して、相談だけしたいような場合も、「良いところがあればすぐにでも転職したい」と言っておくようにしましょう。
実際に、紹介された企業をずっと断り続ければ、そのうち紹介されなくなりますが、転職したいと思う企業が無ければ、無理に応募する必要もないので、その辺は気にせずに自分の為に大胆に利用していくと言う心構えも必要です。
本当に良い企業があれば、そのまま転職活動を行うようにしたら良いでしょう。
とにかく在職中に転職活動するように
若い世代ほど、我慢できず退職してから、転職活動を行う人が多いです。
しかし、無職になるわけですから、すぐにでも転職先を探す必要性が出てきます。そうなれば、ちょっと決まらないだけで焦って、どこでも良いという思考に陥るリスクも高くなります。
じっくり転職先を見極め、より良い転職をしていく為には、在職しながら転職活動をするようにしてください。
そうすることで、紹介される転職先の中に良い企業が無くても、転職しないという選択肢を残しておけますし、生活費に困って焦って嫌な思いをするような事も避けることができます。
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