仕事を辞めた後に転職活動をするか、在職中に転職活動をするかで悩む人もいるのではないでしょうか。
一般的な話で言えば、20代では約半数の人が在職中に転職活動を行っていますが、30代になると75%程度になります。
このページでは、仕事をしながらの転職活動のメリットとデメリット、転職活動は在職中に始めることをおすすめする理由を解説しています。
在職中の転職活動のメリット
仕事をしながらの転職活動は大変なことも多いですが、デメリットのほうが大きいので基本的には在職しながらの活動をおすすめします。
メリットは、主に下記の3点です。
- 途中で転職するのを止められる
- 余計な費用が掛からない
- 焦らずに取り組める
- 職歴にブランクが空かない
途中で転職するのを止められる
一度退職してしまえば、納得のいく転職先が見つからなかったとしても入社するしかなくなってしまいます。しかし、当然ながら在職中であれば、今の会社のほうが良ければそのまま在籍することができます。
「絶対に辞める」と思っているのであれば、そのような選択はないかも知れませが、迷っているのであればむやみに退職を決めるのはおすすめできません。
余計な費用が掛らない
転職活動は想像以上に費用が掛かります。一番大きなものはやはり転職が決まって新しい会社で給与をもらうまでの生活費でしょう。
1か月で転職を決める人もいますが、それでも1か月分の生活費に余裕がなければなりませんし、転職の平均期間で考えても3か月、その後は失業給付なども貰えますが、やはり生活費は大きいです。
焦らずに取り組める
仕事をしながら転職活動をしていれば、忙しいので必要以上に焦る暇がありません。大変は大変ですが、それがメリットになる場合もあるのです。
一方で、退職後の場合は、給与が貰えない期間が長くなればなるほど焦ってしまいます。焦ってしまえば、納得していないままに転職先を決めてしまうことにも繋がりかねません。
転職は、現状の不満を解消するためだったり、キャリアアップする為に行うものですから、どこでも良いから働き先が見つかれば良いという考えでは本末転倒になってしまいます。
職歴にブランクが空かない
退職してから数か月ならまだしも、半年以上ブランクが空いてしまうと、転職活動にも不利になります。
在職中であれば、余計なブランクを空けずに済み、職歴に傷がつかずに済みます。
ブランクについては下記のページを参考にしてください。

在職中の転職活動のデメリット
それでは、反対にデメリットはどのようなものがあるのか解説します。
- 仕事しながらだから大変
- スケジュール管理が難しい
仕事をしながらは、時間的にも精神的にも余裕が少ないので大変です。書類などの準備はもちろん、面接などがあると有給休暇を取らなければならなかったり、仕事終わりに急いで行かなくてはならない場合なども出てくることが想定されます。
また、複数の会社の選考を進めていくことになった場合、スケジュールの管理は良い難しくなります。
負担を減らすためには、『リクルートエージェント』や『doda』などの転職エージェントを利用することをおすすめします。
希望に合った転職先の紹介や面接のセッティングもしてくれるので、負担を大きく減らすことができますし、転職サイトでは公開されていない求人を沢山保有しています。
転職エージェントについて詳しくは下記のページを参考にしてください。
在職中の転職活動についてのQ&A
在職中の転職活動は違法ですか?
A:違法ではありません。会社によっては就業規則に在職中の転職活動の禁止を謳っているケースもありますが、憲法で職業選択の自由が保障されており、そもそも在職中に行うのが一般的な転職活動を禁止することはできません。
ただし、法律上正しくても、バレてメリットがあることはほとんどないでしょうから、あくまで会社には内緒で転職活動を進めるようにしてください。
在職中の転職活動は会社にバレるのが心配です
A:転職活動が会社にバレるケースは、少なくありませんが、バレれば居心地が悪くなりますし、転職を決断しなかった場合にも信頼を失う事にも繋がりかねず、良いことはありません。
転職活動が会社にバレるケースは下記のようなものが多いです
- 親しい同僚に相談していた
- 転職活動の為に帰宅が早くなる
- 面接の為に服装がいつもと違う
- 活動が忙しく様子がおかしい
いくら親しくて、口が堅いと思われる同僚に相談しても、上司が小耳に挟んでしまう事もありますし、うっかり口を滑らせてしまう可能性もあります。相談したい場合は会社外の人にするようにしましょう。
また、いつも遅くまで残業しているような場合は、エージェントとの面談や企業との面接の為に、早く会社を出る機会が増えすぎると、怪しまれてしまうことがあります。
仕事で私服が許されている場合などは、面接などの為にいきなりスーツを着て出社してしまうのもかなり怪しいですよね。
さらに転職活動のスケジュールを詰め込みすぎて忙しくなりすぎると、普段の業務にも支障が出て「何かおかしいぞ」と違和感を感じられてしまいます。
バレないようにするには、無理のないスケジュールを決めて取り組むことと、現職の仕事には集中して臨むことが大切になります。服装に関しては、エージェントや企業に素直に事情を話して了解を得るようにしましょう。
転職活動が会社にバレるケースや対処法については下記のページを参考にしてください。

在職中の転職活動の面接で平日に行けない場合は?
平日の面接の場合は、有給休暇を取得する必要がでてきます。しかし、1社くらいなら良いけれど、例えば10社の面接を受けるとなれば、全て有給休暇を利用してスケジューリングするのは無理ですよね。
対処方法としては下記の2点になります。
- 応募企業に相談してみる
- 転職エージェントを利用する
応募する企業にお願いしてみるのは1つの方法です。近年では転職する人も増え、企業側も在職中に転職活動を行う応募者の対応に慣れていることもあります。
「大変失礼ですが、在職中の転職活動のため、可能であれば土日に面接していただくか、平日なら○○時以降にしていただけないでしょうか」など、丁重に申し訳ない気持ちも伝えながら相談してみるようにしましょう。
間違っても「その時間は行けません」とこちらの都合だけを伝え、代替案を提示しないようなことはしないように注意しましょう。無駄に心象を悪くしてしまいかねません。
また、転職エージェントを利用すれば、面接時間などの交渉もしてくれます。全て思い通りの日時で進められるわけではありませんが、こちらの事情も踏まえてセッティングしてくれます。