「未経験の職種にチャレンジしてみたい」と思う20代の女性は思っているより多く、実に9割の人が今と違う職種に興味を持っているというアンケート結果があるほどです。
実際にも未経験職種の仕事に転職をする人は3割強程度ですので、多くの人がキャリアチェンジをしていることになります。
未経験の職種にチャレンジするなら若いほうが転職に不利にならずに良いですが、かと言って安易に転職すれば、転職後に失敗だったと後悔するリスクもあります。
どういった職種が自分に合うのか、どういった仕事やライフスタイルを選択するのが良いのか、しっかり考えた上で行動していくようにしましょう。
今回は、20代に人気の職種をランキング形式で紹介していきます。あなたに興味のある職種があれば、ぜひ参考にしてください。
【20代女性】転職人気職種ランキング1位 事務職
事務職は、名前のとおり事務全般の仕事をする職種ですから、企業によって、また配属される部署によっては、呼び名や仕事の内容が変わります。
- 一般事務・・・書類作成・電話・メール、来客の対応、データの入力、郵便物の仕分け、ファイリングなど。
- 営業事務・・・営業のサポートとして、契約書類やプレゼン資料の作成なども行います。
- 経理事務・・・経理に関わる書類作成、帳簿入力、出納管理、帳票記入など
- 総務事務・・・社内文書の作成、備品の手配、出張や福利厚生など各種手続き、電話取り次ぎなど
比較的、仕事内容が決まっていることで、繁忙期以外は残業も少なく、プライベートも充実させたいと考える20代女性には人気のある職種です。
特に一般事務は人気が高い仕事で、専門性も低い分、比較的仕事を覚えやすいため、ライバルは増えやすい傾向があります。
事務職の難易度は?
事務職は派遣スタッフや、契約社員が増加しているため直接採用の正社員は競争が激しいと言われています。「残業が少ない」「仕事の負担が少ない」など人気になる要素もあり、ライバルが多い職種です。
しかし、事務職の求人は減っていると言われることが少なくないものの、実際にdodaなどの転職支援会社のデータを調べると求人自体は増加傾向にあります。
ただ、だからといって転職しやすいかというと、そうとは言えません。
厚生労働省発表の『一般職業紹介状況』のデータ(2017年3月発表)事務職の求人倍率は0.45倍、一般事務に限れば0.36倍と、まだ低い水準と言わざるを得ない数値になっています。
人気がありライバルが多い分、多くの企業に応募することや、しっかりアピールする準備を整えることが大切です。
事務職の平均年収は?
女性の事務職の平均年収は下記の通りです。(dodaの2017年データによる)
- 一般事務・・・309万円
- 営業事務・・・315万円
- 秘書・受付・・335万円
- 貿易事務・・・334万円
平均月収からすると一般事務で18.5万円程度ですので、年収で222万円。309万円との差額はボーナスになります。
ボーナスがどの程度出るかによっても、年収の差がありますので、事前にチェックしておくようにしたいところです。
【20代女性】転職人気職種ランキング2位 営業職
営業職は、会社が利益を上げるために直接的な仕事のため、どの企業でも需要がある職種です。
営業と聞けば、外回りや飛び込み営業、ノルマなど、厳しい面が思い浮かぶかもしれませんが、営業の進め方は企業によっても様々で、飛び込みを一切しない会社もありますし、興味を持った顧客のみに営業する反響営業や、お得意様をケアするルート営業などもあります。
成果さえ出せば、キャリアアップもしやすく、収入を上げていくことも可能なので、バリバリ働きたい女性や、コミュニケーションが好きな女性に人気があります。
営業職の難易度は?
営業職は、需要が高くいつでも求人が豊富にある職種ですので、転職難易度自体は高くありません。
ただし、向き不向きがあるため、離職率が高い傾向があるということも同時に知っておく必要があります。
同じ営業でも、どのような営業のやり方をしている企業なのかで、全く違いますし、残業や有給取得率などの労働環境も事前に調べて、自分に合った企業を探し出すことが大切になります。
営業職の平均年収は?
女性の営業職の平均年収は下記の通りです。(dodaの2017年データによる)
- 営業 CRO/SMO/CSO・・・579万円
- 営業 IT/通信・・・422万円
- 営業ーインターネット/広告/メディア・・・388万円
- 営業ークレジット/信販・・・396万円
- 営業ー保険・・・338万円
- 営業ー建設/不動産・・・368万円
女性の営業職の平均年収は379万円ですが、同じ営業でも業界によって年収の差は大きいことに気付くと思います。難易度もそれぞれ違いがありますので、どの選ぶ業界もしっかり検討するようにしましょう。
【20代女性】転職人気職種ランキング3位 マーケティング・企画
マーケティングの仕事は市場調査などから分析し、実際に商品を売るための仕組みを作る仕事です。商品企画の仕事は、消費者のトレンドやニーズの調査・分析を行い、市場に受け入れられる新商品を企画する仕事です。
トレンドに敏感で感性やセンスが必要な職種でもあり、女性は魅力を感じる人も多いですが、実際には詳細なデータ分析や論理的思考が求められる仕事でもあります。
感性やセンスだけで勝負したいのであれば、一概に向いているとは言えず、協調性もありつつ自分のアイデアも出せるようなバランス感覚が必要です。
マーケティング・商品企画の難易度は?
マーケティング・企画の求人は増加傾向にあり、特にIT、Webサービス、人材サービス、金融など、無形商材やサービスのニーズが大きいです。
未経験歓迎求人もそれなりにありますが、全体的には年収もそれなりに高く、適性がある人無い人の差も激しい職種ですから、難易度は低いとは言えません。
また、イメージだけが先行してしまうと、実際の仕事内容とのミスマッチが生じる可能性もありますので、事前に、どのような仕事をするのか、自分に向いているのかどうか、しっかりと検討するようにしましょう。
求人は求人検索型の転職サイトでは募集が少なく、希望する場合は転職エージェントの利用が必須になります。
マーケティング・商品企画の平均年収は?
女性のマーケティング・商品企画の仕事の平均年収は下記の通りです。(dodaの2017年データによる)
- 商品企画・開発・・・425万円
- マーケティング・・・462万円
- マーチャンダイザー・・・459万円
- リサーチ/市場調査・・・494万円
- 営業企画・・・446万円
まとめ
人気の職種は必ずしも転職しやすいとは限りませんが、いかがだったでしょうか。
向いている人であれば営業職は転職もしやすいですし、収入アップもしやすいのでおすすめです。事務職はライフワークバランスを考え、プライベートを充実させたいのならおすすめですが、人気職種ということも頭に入れて、沢山応募するなど工夫していきましょう。
今回は3職種の紹介でコンパクトにまとめてみましたが、また機会があれば追加をしていきたいと思います。