仕事を辞めたいけど理由がないという人も少なくありません。
特に大きな不満もないので、転職する決断もできないし、かといって仕事を辞めたいと思い続けるのですから、それ自体も決して小さなストレスではありません。
5月病みたいに短期間なら時間が解決してくれるケースも多いでしょうが、長期間続いてしまっているのであれば、その理由や対処方法を考えていったほうが良いでしょう。
理由がないのではなく、解っていないだけかも
仕事を辞めたいということは、何かしら不満があるのが普通です。
にもかかわらず、理由がないのですから、解決方法も見つかりづらいでしょう。
自分と向き合ってみることで、仕事を辞めたいと思わないで済むかもしれませんので、なんで理由がないと感じているのかを考えていきましょう。
仕事がつまらない事が当たり前になっているのかも
「仕事というものは、そもそもつまらないものだ」と思っていませんか?
仕事に何の楽しさも感じず、達成感など喜びも感じられない状態では、やりがいを感じることはできないでしょう。
そんな状態が続けば、「何の意味があるのだろう」と感じてしまっても仕方がないですし、仕事を辞めたいと思うこともあるかもしれません。
自分に合った仕事ではない可能性
自分に合っていない仕事なら、ただただつまらないと思いながら、お金をもらうためだけに会社に通っているのかも知れませんね。
一口に自分に合った仕事と言っても難しいですが、仕事上のやりがいが大きくなれば、自然と楽しい事も増えていくはずです。
どう考えても「楽しいことなんてない」と思うようなら、今の仕事が自分に合っていない可能性も考えてみるようにしましょう。
ストレスの蓄積が限度を超えてきている
大きなストレスなら、仕事を辞めたい理由になるでしょうが、小さなストレスが沢山あった場合、明確に「これが理由だ!」と思うような事がないかもしれません。
それでも、いろいろな事がストレスになって、積み重なっていけば、塵も積もれば山となる方式で、漠然と仕事を辞めたくなる状態になっても不思議ではありません。
特に、まじめで我慢強い人は、大してストレスだという自覚がないまま、一定のラインを超えた時に、精神が悲鳴を上げるというようなことになるケースもあるでしょう。
ただただ自由になりたいから
元々サラリーマンに向いていない人も中にはいるかもしれません。
決まった時間に出社し、つまらない仕事をこなし、給料をもらうためだけに、通勤電車に揺られる毎日が延々と続くことに嫌気が差しているなんて人も少なくありません。
全て自分の責任になりますし、リスクもありますが、起業をするという選択肢もあります。
他の仕事なら楽しいと思えるのであれば、転職を検討するのも良いでしょうし、部署が違えば良いのであれば、異動の希望を会社に提出するのも良いでしょう。
しかし、中にはサラリーマン自体が向いていない人だっていますので、探しても理由がない場合、サラリーマン以外の生き方を考えてみることも良いのではないでしょうか。
理由なく仕事を辞めたい場合の対処法
それでは、仕事を辞めたいけど理由がない場合に、どう対処したら良いのか考えていきましょう。
小さいことでも不満がある事を書き出す
まずは、辞めたくなっている理由を探すところから始めていきましょう。
整理をしてみて全く不満もないのであれば、本当に理由がないのでしょうが、漠然とでも仕事を辞めたいのであれば、何かしら不満要素があるケースが多いでしょう。
不満になっている事が見つかったら、その解決方法を考えていき1つ1つ潰していくことで、辞めたい気持ちが収まるかもしれません。
不満要素がはっきりしてきて、それが仕事を辞めないと解決できない事が明確になったら、転職を検討するタイミングです。
ただし、転職した後にそれ以上の不満要素が出てくる場合だってありますから、企業の選定は慎重に行うようにしてください。
仕事が楽しくなる工夫をする
本当に見つけても理由がなく、「なんとなく」仕事を辞めたいと感じていただけなら、仕事が楽しくなる工夫をしていく事も良いのではないでしょうか。
理由がなく仕事を辞めたいだけで、仕事が楽しくないとは限りませんが、多くの人は仕事が楽しければ、辞めたくはならないでしょう。
辛いことや大きな不満は無いのかもしれませんが、反対に楽しい事も少ないかもしれません。
まずは仕事上で、楽しい・嬉しいと感じるような事が何なのか、よく考えてみてください。
そして、その楽しく感じる瞬間を増やすことはできないのか考えてみてください。
「楽しい事が何もない」という場合は、もしかすると、それが仕事を辞めたい理由かも知れません。
自己分析をして興味のある仕事や適職を探す
仕事上で楽しい事もなく、大きな不満はないが仕事を辞めたいと感じるなら、その仕事があなたに合っていない可能性があります。
「仕事は数年間してみなければ、面白みも解らない」という考え方も一理ありますが、本当に合っていない場合は、その数年間が勿体ないという考え方もあります。
特に、新卒で就活する際には、社会というものがどういうものなのかもよく解っていない事がほとんどでしょう。
そんな中で今の会社を選んだのですから、天職と思えるような仕事でなくても、自分に合った仕事に巡り合う可能性は高くなくて当然かもしれません。
自分がどのような時に喜びを感じるのか、自分の長所や短所はどんなものなのかなど、自己分析を行って、適性のある仕事を視野を広げて探してみることで、自分に合った仕事が見つかる事も少なくありません。
ただ、辞めたい理由が解らないくらい漠然としてるのですから、自己分析までしたくなるほど切羽詰まった状況ではないかも知れません。
そんな場合は、無料の適職診断や適性診断などを利用してみるのも1つの方法です。
無料の適職診断・適性診断ツールについては、下記のページも参考にしてください。

転職を検討するなら、会社選びは慎重に
辞めたい理由も解らずに、転職すれば解決できると考えたとしたら、それは少々リスクが大きいです。
不満が解らないまま転職してしまえば、新たな不満が転職先で待ち構えている可能性もありますし、転職を繰り返す羽目になる可能性もあります。
「どんな仕事なら楽しく働けるのか」という事だけでなく、「今の会社の良いところ」も整理して、転職先でも同様に満足できるのかも判断しなくてはいけません。
しかし、自力で行う転職活動では、実際の労働環境などは働いてみないと解らないという面も強く「転職は失敗だった」と思う人も少なからず出てきてしまいます。
おすすめは、今の会社の良いところも含め、自分が希望する条件を明確にした上で、転職エージェントに相談することです。
転職エージェントでは、企業の詳細な内部情報を把握している事が多く、求人票などでは解らない踏み込んだ情報もある程度は収集することができます。
また、多くの求職者の相談に乗っているコンサルタントが担当に付きますので、人物の特徴から適性を見極めて求人を提案してもらう事もできます。
まずは、転職エージェントに登録してキャリアカウンセリングを受け、不安な事や現状の悩みを相談してみるところから始めてみると良いかもしれません。
おすすめの転職エージェントは、いろいろありますが、まずは求人数が他社と比べて圧倒的(5~6倍)な下記の2つのエージェントを第一選択肢として利用していきましょう。
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